「カルカッタ染色体」

アミタヴ ゴーシュ 著 ★★ DHC 

アーサー・C・クラーク賞受賞 SFなのだがよくわからん内容。というよりも本筋が読めない。単にマラリア原虫発見にまつわる謎解きとそれをモチーフにしたSFを描いてくれていたのなら話はわかりやすかった。実際その部分が相当面白く、それだけでも十分読み応えのある作品に仕上がっていたであろうに、作者はあえてそれを選ばなかった。この作品がアーサー・C・クラーク賞を獲ったとういうのも頷ける。アーサー・C・クラークがキューブリックと共に製作した映画「2001年宇宙の旅」を見て、なんだかよく分からんとの印象を持ったのは自分だけではないと思うのだが、それと同じ匂いがこの小説にはある。

「カルカッタ染色体」

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