「証拠死体」

パトリシア・コーンウエル 著 ★★ 講談社文庫

前作「検屍官」で一躍ベストセラー作家の仲間入りした作者だが、第二作目はややトーンダウン。捜査手法の描写、題材とその置き所はよくできていると思うのだが、全体としては不満。こじんまりとまとまっているはいるが、それだけで、深みが感じられない。サスペンスとして淡々と犯人を追って行くわけでもなく、登場人物の人間模様も今ひとつといった感じ。

「証拠死体」

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