「セックスボランティア」
河合香織 著 ★★★ 新潮社
まったくの興味本位から手に取った。これまでタブー視されてきたというか、あまり触れられて来なかった、障害者の性とその介助。言われてみれば、自分にとっても認識の外にあって、そこだけぽっかりと穴のあいた領域であった。またまた自分の知らない世界を思い知らされたというのが率直な感想。介助とは言え、性的欲求を満たすためのお手伝いは、健常者のそれと区別できるものなのだろうか。介護者によるこの種の介助は、少なくはないとの話も聞く。普通の介助が表サービスなら、それを裏サービスとも云うのだそうだ。
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