「迷宮」

中村文則 著 ★★ 新潮社

著者十一作目。十年で十一作だから遅筆の方だろう。 この作品も存在感が薄い。一気読みできるのだが、二、三日して思い返してみても、何も覚えていない。中村文則の作品はどうも当たり外れがあるようだ。五作目にして芥川賞をとったのは、やや早すぎたのではなかろうか、そう思われてしかたがない。

「迷宮」

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