大ブナクラ谷からの猫又山 2005/5/4

大猫から猫又までの稜線を秋口にと考えていたが、藪が濃そうなのでそれっきりとなっていた。残雪期なら可能と思い機会を待った。 馬場島から白萩川に向かう林道は、散った桜の花びらがモザイクのように見える。「いつかもこんな時があったな」と思いめぐらせる。最初大猫へ向かう夏道からと思ったが、途中雪が切れていそうなので、稜線に向かう谷から取り付くことにした。 下から見ると小ブナクラ谷は狭く気が乗らなかったので、次の大ブナクラ谷から取り付いた。すぐに左斜面の崩壊地が目に付く。谷にもその残痕が見られる。ここを過ぎてしまえばだんだん谷が開けてきて快適な登りとなる。十分に練習を積んだウグイスの声がこだまする。振り返ると早月尾根の新緑が目に鮮やか。 二股からは左にルートとる。稜線が見えるのだがなかなか遠い。息も切れ切れになり、最後はピッケルの諸手突き。出たところは大猫からやや進んだ地点であった。あとは猫又までの快適な稜線を行く。雪はたっぷり。剱の眺めも超一級。 ブナクラのコルへの下りは最後に来て分かりずらい。ブナクラ谷は終始右岸を行く。連休中、たった一日だったが十分満足のいく山だった。

大ブナクラ谷からの猫又山 2005/5/4

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