山で心房細動はなぜ起こる?
要因は様々なようだ。私のように就寝時に起こるケースもあれば、日中に出るケースもある。日中起こる場合、労作のとき起こるケースがあれば、平穏時に起きるケースもある。だが、概して言えるのは、なんの前触れもなく突然起きる、ということだ。抗不整脈剤の投与で発作が起きなくなった人もいるが、自分にはあてはまらない。 私の場合、期外収縮が心臓の痙攣の引き金となっているのか(医師はかもしれないと言う)、心臓負荷の継続が要因となっているのかわからない。山の中でのみ起こるのではなく、平時でも感じるということは様々な要因が絡み合っているように思える。昼食後、急に心拍数が130に上がったこともある。また逆に40くらいに下がることもある。なにかしら異常があることは間違いない。
自分なりに分析してみると:
①ストレスが引き金になる
山にいるとき、急な天候悪化があると脈が速くなり、その後発作に繋がる場合がある ・岩壁登攀時、実力以上の難易度の壁に直面したとき、動悸が起こり、その後発作に繋がる場合がある
②安静時に起こる場合
就寝時に発作が起きて、目が覚めていると脈が速いときがある ・山にいるとき、一本とった後や昼食後の出だしに発作が起こる場合がある(山での発作はほとんどこのタイプ) ・酒を飲んだ後も出ることがある
③上の二つのケースから考えて自律神経の関与で説明が付くのではと推察する
つまり、交感神経と副交感神経がせめぎ合うときになんらかの信号が心臓に渡り回路を開けてしまうということだ。 就寝時のケース:覚醒時近辺。起きようとする交感神経と安静にしていようとする副交感神経がうまく切り替わらない。 山での一本取った後:やはり休もうとする副交感神経といざ出発にかかろうとする交感神経の切り替えがうまくいっていない。 山や平時で食事を摂った後:上記同様 山での急な天候悪化:先々の不安から交感神経が過剰に反応している。 岩壁登攀時:上記同様。加えて厳しい一手などの無呼吸登攀直後も脈がバラバラになる。
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