僧ヶ岳「ハセンバ」を求めて 2015/10/15
僧ヶ岳に登るのは2010年の夏、シラネアオイに逢いに行って以来。それまでは夏冬と幾度となく訪れていたが、しばらく遠のいていた。今回は、ハセンバなる木の実を求めて入ることにした。2年前にも違う山に探しに入ったが、見つからなかった。 「ハセンバ」と聞いて、なんのことか答えられる人はまずいないと思う。私自身2、3年前に初めて知った。このハセンバ、調理をしなくても食べられ、しかも美味ということから、興味も一段と増した。ハセンバというのは五箇山方言らしく、その語源を求めてネット上を探し回るが、なかなかヒットしない。そこで、県立図書館に出向き、五箇山関係の書籍を調べることにした。みつけたのは、薄っぺらな五箇山方言の小冊子の中でだった。「ハセンバ=はしばみ」という記述を探し当てたときには、「やった」という気がした。 日本ではツノハシバミとう名で通っていることが多く、早い話がヘーゼルナッツの仲間。ヘーゼルナッツが日本にあること自体驚きであったが、昔から普通に食べられていたことを知って、また驚き。知らない世界への扉がまた一つ開いたことに触手が動いた。 山は紅葉真っ盛り。ハセンバへの期待も膨らむ。だが、しかし、それらしき木はあるのだが実が全く付いていなかった。ドングリやブナの実がたくさん落ちていたので、もしかしたらハセンバの実も落ちてしまっていたのかもしれない。あるいは裏年だったのか。もっとも現物をまだ見たことがないので、ただ見逃していただけなのかもしれない。また来年に期待することにしよう。 登り2時間50分、下り3時間30分





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