「キングの死」

ジョン・ハート 著 ★★★ ハヤカワ・ミステリ文庫

ジョン・ハート三冊目にして彼の処女作。 これも惜しい。星五つとはならなかった。なぜなら、事件の発端となる行方不明であった主人公の父の死体が発見されてから、主人公が容疑者とされる要素があまりにも希薄。莫大な遺産があったとして、それを根拠として容疑者にしたてあげるというのは、あまりにも説得性に欠ける。それなくしては物語が進んでいかないのだから、これは重要な点で、そこがどうも気になってしょうがなかった。

「キングの死」

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