まだその症状が心房細動とは知らなかった頃の話(その3)
2011年に入ってから、山で発作が頻繁に出るようになってきた。しかし、山に行くと必ず出るというのではなく、なにごともなく下山に至る場合もあった。そして、これまで起こった発作にいくつかの共通点があることが分かってきた。
①一登りして、一本休憩をとった後の歩き始めに出る場合が多い
②休憩時に食事をとった後に出やすい
③急登をこなした後、ちょっと足を止めて息を整えた後の出だしに起こる場合がある
④いずれの場合も、何の前触れもなく急にやってくる。脈拍150~200。全身虚脱状態で足が上がらない。めまいと吐き気。地面に引きずり込まれるような恐怖感に襲われる。 ⑤10~15分で発作は一旦収まる
⑤一度発作が起きると、一休みしても、再び登り出すのは不可能。動悸が収まったかのように思えても脈がばらばらで、登りだすとすぐにまた発作を起こしてしまう
⑥山を中断し、下山にかかると症状は一気に回復していく。出発地点まで戻って、車で帰路に着く途中もなんの問題もない
⑦家に着いてもなんの症状もない。酒を飲んでも脈拍は普段通り
⑧日常生活では全く問題がない
ランニングやジムでの自転車漕ぎでかなり心臓に負荷をかけても問題はない 山で発作が必ずしも起きるとは限らず、しかしながら、なんとなく体に異変が起こっているのではないかと感じながらも、だましだまし山に入っていた。山のことは山で解決すべきと思っていたからだ。
まだその症状が心房細動とは知らなかった頃の話(その3) |