「ファイアーウオール」

ヘニング・マンケル 著 ★★★ 創元推理文庫

刑事ヴェランダー・シリーズ、第八作。 シリーズを続けて読もうと思っていたが、図書館に在庫がなく、とりあえずあった作品を手に取った。 この作品がスウェーデンで世に出たのが1998年、ネット社会は黎明期から成熟期へと急速に移行しつつあった。そのIT社会の影の部分を描いてみせた作品だが、これまで読んできたヴェランダー・シリーズと比べて手が込み過ぎている感がある。というか普通の推理小説に近寄り過ぎてきた感じ。過ぎたるはなんとかという印象がぬぐえない。

「ファイアーウオール」

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