/ 最終更新日時 : daurasan 本棚「青年のための読書クラブ」 桜庭一樹 著 ★★★★ 新潮社 桜庭一樹ここにあり。こういう架空というか虚構と現実をないまぜにした世界を描く作者の作品が好きだ。へんてこな登場人物の名前も私のツボにハマる。 聖マリアナ学園の裏史を綴ってきた読書クラブの物 […]
/ 最終更新日時 : daurasan 本棚「荒野」 桜庭一樹 著 ★★★ 文藝春秋 いうなれば、これはマンガだ。それも中高生向けの少女漫画。 それを還暦を過ぎた男が暇にまかせて読んでいる。 十代前半といえば、私はこんなにも多感であったろうか。身の回りにこんなにもいろんなこ […]
/ 最終更新日時 : daurasan 本棚「悪の仮面とルール」 中村文則 著 ★★ 講談社 久しぶりに中村文則を読んだ。最初に出会った頃のような衝撃はない。人の心をミキサーにかけて撹拌してビンに流し込むと、いくつかの層に分かれる。中村文則はその中の悪の部分を抽出して作品にする。こんな […]
/ 最終更新日時 : daurasan 本棚「インモラル」 ブライアン・フリーマン 著 ★★★★ 早川書房 ちょっとエロっぽいサスペンス。 多くの賞をとり評価の高いサスペンスだが、それも頷ける、よく出来た作品だ。 冒頭から引き込まれ、その後の展開も目が離せず最後まで一気読み。これ […]
/ 最終更新日時 : daurasan 本棚「ウインディ・ストリート」 サラ・パレツキー 著 ★★★ 早川書房 サラ・パレツキーの作品は探偵小説という範疇に入るのだろうが、ミステリーの謎解きより、事件の背景にある社会問題を捉えた社会派小説の印象が色濃い。今回は貧困と格差社会に焦点をあてている […]