「十字軍物語」
塩野七生 著 ★★★ 新潮社 全三巻
ウンベルト・エーコの「バウドリーノ」つながりから手に取った。 「ローマ人の物語」でもそうだったが、作者はまるで見てきたように歴史を語っていく。歴史探求と好奇心の追及はたいしたものだ。これまで抱いていた「十字軍」への認識を大幅に書き換えてくれた。学校では「十字軍遠征」についてはほんの二、三行で終わってしまい、歴史年表でそれを確認するくらい。大人になってから、こういった書籍で勉強するのもよいものだと思った。学生時代、私はいったい何をやっていたのだろう。
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