「ダライ・ラマ自伝」
ダライ・ラマ 著 ★★★ 文藝春秋
ダライ・ラマ幼少のときから1959年の亡命政府設立、その後30年にわたる亡命生活について、その時々のエピソードを交えながら語っている。中でも、ラサからインドへの国境越えは相当の苦難であったことがうかがえる。 中国はチベットを帝国主義者からの開放の名の下に侵略し、多くの寺院の破壊をはじめとして民族文化の破壊、民族の独自性、独立性を奪い取った。ダライ・ラマをはじめ多くのチベット人が世界各国に避難し、チベット国内の同胞と共にいつの日か祖国が自らの手に戻ることを願っている。
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