「流砂」

ヘニング・マンケル 著 ★★★ 東京創元社

2015年67歳で没したヘニング・マンケルの闘病記というか遺稿集。彼の人生は16歳で高校を辞め、独りスウェーデンを離れ異国の地に旅立つ、というところから始まった。自分が高校生だったころ、そんなことは露も考えてもみなかった。スウェーデンという国はそんなにも精神性が高い若者が存在するところなのだろうか、と思ってしまう。衣食住がまず先に来て、安住の地にしがみついて来た人間には考えられない。

「流砂」

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