「蜜月」
小池真理子 著 ★★★ 新潮社
天才画家、辻堂環の訃報から始まる短編の集合体。天才の内面は黒く渦巻く嵐のようなものなのだろうか、はたまた木漏れ日が差す穏やかな縁側のようなものなのだろうか。どこにでもいそうな6人の主婦が環の死を知った瞬間、彼との蜜月の記憶がよみがえる。 それは一時ではあるが環との狂おしい、まぎれもない恋の蜜月だった。そんな過去があったのかなかったのか、それを全く感じさせない彼女らの平凡な今の生活とのギャップに引っかかるものがある。そんなんでいいの?
「蜜月」 |
天才画家、辻堂環の訃報から始まる短編の集合体。天才の内面は黒く渦巻く嵐のようなものなのだろうか、はたまた木漏れ日が差す穏やかな縁側のようなものなのだろうか。どこにでもいそうな6人の主婦が環の死を知った瞬間、彼との蜜月の記憶がよみがえる。 それは一時ではあるが環との狂おしい、まぎれもない恋の蜜月だった。そんな過去があったのかなかったのか、それを全く感じさせない彼女らの平凡な今の生活とのギャップに引っかかるものがある。そんなんでいいの?
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