腐っても中山 2016/4/4

先日、馬場島へと今年の春の状態を確かめにいったが、天候がいまいちすぐれず、剱の雄姿が拝めなかったので、晴天が約束されたこの日、再び馬場島へと向かうことにした。 遠目には少し霞がかった山々も、その中に入ってみれば、澄んだ空気によく映えている。 一般道の尾根を行くのもつまらないので、中山の中腹に広がる雪の斜面から取り付くことにした。その雪もかろうじて辿れるほどの雪の量。踏み込むとズボズボの情けない雪。ワカンを持ってこなかったことを悔やんでもしょうがない。このズボズボ歩きはかなり疲れる。斜面はやがて一般道の尾根に吸収され、1100メートル地点に出る。そこからは山頂まで、剱を眺めながらの稜線漫歩。久しぶりの山に体は限界に達し、疲労困憊。なんとか息があるうちに山頂に着くことができた。迫力ある剱や周辺の山々の写真をたくさん撮って下山にかかる。 もと来たトレースに沿って取付いた地点までもどる。雪の量が少ないとはいえ、雪が融け始めた小川のせせらぎと水の輝きはまさしく春そのもの。青紫の色濃いキクザキイチゲが咲いており、ウコギも目を出し始め、雪の中に現れた楽園のようであった。

登り:ゲート起点 4時間 下り:2時間30分

腐っても中山 2016/4/4

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