大猫の尾根 1400 2023/4/22

山のサクラを探して、200mmレンズ一本持って山に入る。 馬場島は雪解けが2週間ほど早く進み、周辺のサクラはすでに終わりを告げている。先日は立山川方面を辿ったが、よいサクラが見つからず、今回は白萩川を行くことにした。ここでも、光の条件と咲き具合いがちょうどよいサクラには巡りあえず、そのまま引き返すのも何なので、大猫の尾根を行くことにした。 晴れ予報だったが、寒気が入り込んだせいか山はうっすらと高曇り、期待した青空は臨めなかった。当然山はメリハリのない写真となってしまう。目線を変えて、樹木に着目したら、これがよい具合だった。直射日光の影響が少ない分、明暗差が付きにくく、それがかえってよい効果をもたらすこともあるようだ。 折戸のキクザクラは満開となるも、木自体が盛りを過ぎているため勢いはなく、華やかさよりも、ひとかどの哀愁を感じる。折戸の村も全盛期を過ぎて久しい、村の衰退と時期を同じくして、サクラも終焉を迎えようとしているのかもしれない。

大猫の尾根1400 2023/4/22

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