「教皇暗殺」

トム・クランシー 著 ★★ 新潮文庫 全四巻

四巻は多いので、二巻にして欲しかった。 「ジャック・ライアン」シリーズはどれもお薦めなのだが、この作品にはやや期待をそがれた感がる。お気に入りの潜水艦乗りやパイロットが出てこないせいもあるし、アクションシーンが少ないこともある。ライアンの活躍はこれまですさまじいものがあり、次などんは展開になるのかと期待して買った人が大半ではないだろうか。作者もその点、ファンの要望にどう応えるか、並大抵の話では満足できないのは十分承知のはずだ。話をライアンの初期の頃に戻したのは苦肉の策ではなかったろうか。私としてはもっと大活劇を期待したかった。

「教皇暗殺」

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