スノーシュー補修 その2

  • まず最初の不具合に気付く場所はストラップ
    雪山シーズンに入って、現地でスノーシューを履こうとストラップを締めようとしたら、いきなりブチ切れた。登山靴同様経年劣化によるもので、樹脂部品では避けて通れない一面。だが、なんの前触れもなく、前シーズンまではなんの問題なく使っていたのに、突然やってくるから始末が悪い。持ち出すときにストラップの柔軟性を確認しておくのがマスト。
    この時点では、本体に異常があるとは思っていなかったので、ストラップのみ一式新品交換で済ませた。
  • 次はブーツホルダー
    一年たって、今度はブーツを包み込んでストラップを保持する部分が劣化、ボロボロになってしまった。交換するには、爪の付いた金属板と一式となり、費用が3万5千円かかるとのこと。廉価なスノーシューなら新品が買える値段だ。なんかよい方法はないかと考えながらも半年近くほったらかしにしていたのだが、ネットで補修方法を公開してるサイトを見つけた。ダメもとで、それを真似して、自分のアレンジも加えて、なんとか形にはなった。ついでに、スパッツのストラップにも応用してみた。最初、部品を固定するのにカシメる部品はハトメを使っていたが、実際に雪山で試したところ、カシメにばらつきがあり、緩んでしまう箇所があったので、リベットに交換することにした。平頭リベットはホームセンターに売っているが、適当な長さのものが見つからない。そこで、ネット商店で調達。値段も安いし、数量も多いので、素人作業には非常に助かる。リベットカシメは少々コツがいるが、作業を終えるころにはすっかり職人の腕前になっていた。雪山で使って荷重をかけても緩むことはなかった。問題は、連続使用での耐久性であろう。
  • そして次が、金属部分の摩耗
    靴を支える強化ファブリックとスノーシュー全体に巡らせた金枠を保持する部分。強化ファブリックには金属の爪が付いており、それを金枠の穴に差し込むことで一体化させているが、その爪と穴の双方に摩耗が生じて、爪が抜けやすくなってしまう。これは、ストラップやホールドといった樹脂部分の経年劣化と違って、使用頻度によるもの。十年使っていても、年に一度や二度の山行ではさほど摩耗することはないと思う。ネットでもこの部分の摩耗に関する記事は見受けられない。
    ここはステンレスの針金を巻いて、抜け止めとすることにした。ステン針金は百円店でも売っているので助かる。
  • 今のところ、問題なく使用できている。次に「いかれる」のは強化ファブリックかなと思っているが、そうなれば、さすがにこのスノーシューともおさらばだろう。幸か不幸かそんなに雪山にも入らなくなってきたので、このままで終える可能性は大である。

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