「天の夕顔」

中河与一 著 ★★ 新潮文庫

山の本の案内書にはこの作品が必ず出てくる。主人公のストイックな面が山屋に多く見られるそれとダブっているのかもしれない。話の中でも、主人公は見果てぬ恋の行く先として、薬師岳の麓にこもり、山の村で生活を営む。全体からすればわずかな記述なのだが、山に親しむもにとっては俄然と同調してしまう部分だ。様々な言語で訳され、40万部も売れたというから、海外での評価は相当高いらしい。

「天の夕顔」 

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