「ザ・カンパニー」

ジョン・アーリックマン 著 ★★★ 角川書店

CIA長官と大統領がお互いの失点を相手になすりつけようとするキツネとタヌキの化かしあいを描いたドタバタ政治小説。ニクソンを彷彿させる大統領のおバカぶりには容赦がない。私が以前から抱いていたニクソン像がそこに描かれている。こうまで、貶められたニクソンとは本当はどんな人物だったのだろうか。そんなにお間抜けな人物が大領領になれるわけがない。ニクソンという人間がどういうふうにして形成されていって、彼を囲む人々そして国民が彼をどう捉えていたのか、とても興味がわいてきた。

「ザ・カンパニー」

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