あのワサビ田を探せ 2017/4/8

投稿日時 2017-4-11 18:27:50 | トピック: 山旅















3/28に独りで探しに出かけたときは、いつもの不整脈と、地図を持たずに以前の勘をたよりに探しまわったせいもあって、目指す場所は見つけられなかった。今回は、山仲間を誘って、また一昨年のログを頼りに、別のルートから入ることにした。

低山は春が進むのが早い。山の下部はすっかり雪が無くなっている。だが、まだうるさい藪が出るほどではなく、雪が無い斜面でも、歩きは楽だ。少し標高を上げると、雪を拾うようになり、残雪を繋いで右に左にルートとって進む。目標地点までもうすぐと思われるところでログとGPSを合わせ、検討をつける。そこから一登りして、あのワサビ田に到達した。

まさしくそこは桃源郷みたいなところだ。沢の源頭部、稜線直下にありながら、そこだけ平らになっていて水を湛えている。あたりは一面雪なのだが、そこだけ雪が融けて、春の光に照らされ、雪の中のオアシスみたいになっている。そこにワサビの楽園が形成されている。摩訶不思議としか言いようがない景色だ。一昨年、山を徘徊していて偶然に出逢ったとき、小躍りした記憶が蘇る。

その場所は低山故に夏場は深い藪に覆われて人が寄りつくことはまずない。また、山のごく一部のこの地点にピンポイントで来る確率はゼロに近いだろう。冬は雪に覆われ藪も姿を消すが、その桃源郷もまた雪に埋もれてしまう。となると、そのワサビ田に出逢うことができるとすれば、4月の上旬から中旬にかけてのほんのわずかの間をおいてないことになる。そこに偶然居合わせたのは天啓ともいえよう。これだから山は行ってみなければわからない。

行動時間 3時間30分



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