「室町無頼」垣根涼介 著 ★★★ 新潮社

投稿日時 2019-9-16 11:28:33 | トピック: 本棚

応仁の乱前夜。幕府の権威は地に落ち、市中は混沌の中にあり、強盗押し込みと取り締る側は表裏一体、土一揆なんぞは日常茶飯事。今でこそ京都は古き佇まいを残したよい街として知られているが、平安時代から江戸時代に至るまで、絶えず騒乱の中にあったといっても過言ではない。その間、農民、市民はしたたかに生き抜いてきのだと、つくづく思う。ここで描かれているのは棒術を得意とする剣術家とその師匠、そして自らを捨て駒としてでも乱世の転覆を図ろうとする武芸者の生き様。いよいよ応仁の乱へと突入していくざわざわ感が伝わってくる。


はんごんたんにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops

このニュース記事が掲載されているURL:
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/article.php?storyid=1148