「総門谷 上・下」高橋克彦 著 ★★★ 講談社

投稿日時 2020-3-27 14:12:43 | トピック: 本棚

昭和60年に初版が発行されたときに読んでから30年以上もたっての再読。当時はわくわくさせて読んだのを覚えているが、内容はからきし覚えていない。そして、いつか読み返してみようと思っていた一冊。
さて、その内容は。初めて読んだときに抱いていた印象とは、どんなものだったか正確には覚えていないが、今とは少し違っているように思う。というか、大きな隔たりがあるようだ。読み返して思うのは、伝奇小説とミステリー、そしてSFの要素てんこ盛りで、これでもかこれでもかとかぶせてくる膨大な未知の物語、に当時は圧倒されてしまっていたのだと思う。だが、今思うのは、ちょっと大風呂敷に過ぎるということ。詰め込み過ぎがあだとなって、逆に詰めが甘い。B級テレビドラマか映画を観ているような感じで、エンタテインメント性には申し分がないが、それ以上の作品ではなかったようだ。
「総門谷」は「総門谷R」へと引き継がれていくのだが、これも内容は全く覚えていない。どんな物語だったのか、楽しみにして読んでみようと思う。




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