『「グレート・ギャツビー」を追え』ジョン・グリシャム 著 ★★★ 中央公論社

投稿日時 2021-2-4 10:48:24 | トピック: 本棚

原題が「Camino Island」、これが『「グレート・ギャツビー」を追え』なのだから、笑わせる。しかも、邦訳は村上春樹ときている。うけを狙った販売戦略に踊らされるのは庶民のはかない性。もっとも、ジョン・グリシャムの新作というだけでも私は手に取るのだが。
ジョン・グリシャムお得意の法廷ものにあるような切れのある物語ではなく、Camino Islandというリゾート地で繰り広げられるソフトサスペンスといった印象。アメリカの稀覯本蒐集にまつわる私の知らない世界が描かれていて興味深い。推理の手法よりも、登場人物のキャラクターの多彩さが売りの気楽に読める娯楽作品だと思う。



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