「ミルクマン」 アンナ・バーンズ 著 ★★★★ 河出書房新社

投稿日時 2021-7-20 14:07:53 | トピック: 本棚

一小節が長く、一文がとてつもなく長い文章。それが延々と繰り返され、そして続く。その長い一文節の始まりと終わりとでは別の話になっていることもしばしば。こんな書き方に出会ったのは初めて。訳者もさぞ大変だったろうと慮る。延々と繰り返される似たような挿話の連続だが、微妙な変化球が常に仕込まれていて、期待を裏切られたり、先が全く読めない「へんてこな」物語になっている。ほんとうに変な作品だ。


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