「夜明けのヴァンパイア」 アン・ライス 著 ★★★ 早川書房

投稿日時 2010-5-7 17:14:45 | トピック: 本棚

それまでのヴァンパイアのイメージをガラッと変えてくれた一冊。この本にそんな感想を持った人は多いと思う。主人公が現代の街にさっそうと登場。しぐさ、感情も今風に描かれており、読後感も申し分ない。
話は古くなるが、新婚旅行はネパールのアイランドピークを予定していた。カトマンズのエイジェントとの手紙のやり取りで、おおまかな日程を組んだ。しかし、いろいろあって6千メートル峰を登るためのトレーニングを積むことができず、直前になってアイランドピーク登頂を断念し、トレッキングに計画を変更した。
トレッキングを順調にこなして、アイランドピークのベースキャンプ地に入った。山小屋はエベレスト街道散策のトレッカーはもちろん、アイランドピーク目指してやってくる山家で人気のあるスポットだ。夕食を終え、寝床に就くまでのひと時、いつものようにお茶を飲んで時間を過ごした。我々の他には数人の欧米人が、薄暗い部屋の中にいた。その中の一人の女性が開いていたのが「夜明けのヴァンパイア」だった(もちろん原書)。
この地に集まってくる人々はトレッキングや登山という共通項を持っている。それ以外の共通項に偶然出会ったことに軽い興奮感を覚えた。日本にいてさえ、誰かがこの本を読んでいる姿にお目にかかれるとは想像しがたいのに、まさかこんなところで、それも原書に出会うとは。


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