「アヴェンジャー」

投稿日時 2010-5-10 6:23:06 | トピック: 本棚

フレデリック・フォーサイス 著 ★★★ 角川書店 上・下

主人公は弁護士、その裏家業が復讐代理人。設定としてはよくある話だが、スケール、話の運び、人物の描き方、いずれをとっても群を抜いている。日本の作家にはこうは書けまい。伏線となるエピソードの一つ一つを短編として捉えることも出来る。
ボスニアでNPOとして働いていたアメリカ人が殺戮された。その犯人をアメリカまで連れてきて司法の裁きにかけさせる。これが今回アヴェンジャーに依頼された仕事。現在のアメリカの宿敵となったテロリストを登場させ、CIAも取り込んで一気にスケールがアップする。序盤の落ち着いた出だしといくつかのエピソードからはこういう展開は想像もできなかった。



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