「楽園」

投稿日時 2010-5-11 6:40:46 | トピック: 本棚

宮部みゆき 著 ★★ 文藝春秋

宣伝の文句「模倣犯」のあの事件から9年・・・というのにつられて読んでみた。交通事故で亡くなった少年が残した絵、それは少年が接するはずのない事件の一風景であった。そこからどんなおぞましい事件に進展するのか、「模倣犯」の印象が強烈だったこともあって興味津々で読み始めた。「模倣犯」とどこか接点があるのかもしれない、そんな期待を抱いたのは私だけではないと思う。だがしかし、そんな思いは裏切られ(かってな思い込みだからしかたないか)、「えっ、これでおしまい?」という印象だけが残った。テーマ、スリル度、完成度、どれをとっても今一の作品。どうしてこうなったのか疑問だ。



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