ダケカンバに逢いに白山平瀬道 2013/6/8-9

投稿日時 2013-6-10 5:18:20 | トピック: 山旅

平瀬道は三度目。初めてこの道を歩いた時、そびえ立つダケカンバ群にすっかり魅了されてしまった。どれ一本として同じものがなく、それでいてそれぞれが力強く、エネルギッシュで、ゴツゴツとした樹形と年輪を経た荒々しい白灰色の木の肌に目を奪われた。一目ぼれというものがあるのなら、これがそうだろう。そのダケカンバに逢いたくて、存在を確かめたくて、今回もこの道を歩きに来たのだった。

6/8
梅雨入りを足踏みして、北陸地方は五月晴れが続いている。
お昼前に家を出て、一路大白川へと向かう。野営地はまだ開いておらず、いつものごとくキャンプ場下の駐車場となっている広場に車を入れ、テントを張る。カエル、夏ゼミ、小鳥の鳴き声がかまびすしい。夕食までにはまだ間があるので、かみさんはテントで昼寝をきめこみ、自分は車の中で北方謙三を飛ばし読む。
数本採ったススタケをご飯のおかずに加えて、家に居るときと同じような献立であっさりと夕食をすませる。7時半過ぎにはシュラフの中に。

6/9
小鳥のさえずりに目を覚まし、朝ご飯の準備。外気温は6度、テントの外での支度は寒いくらいだ。カップそばとソーセージを腹にほうり込む。昼食用のサンドイッチを作って、コーヒーを飲み、テントをたたんで、登山口横の駐車場に向かった。

登山道は深録のブナ林から始まる。相変わらず歩きやすい道だ。ゆっくり歩いて次第に高度が上がっていく。そのうち、ブナ林と混生するようにダケカンバが出はじめる。そしてブナ林が終わるとダケカンバの独壇場。「これだ、これだ」と胸が騒ぐ。ダケカンバだけを目標にこの地を訪れるのは私だけではないと思う。それほどここのダケカンバは素晴らしい。深緑の木々、五月晴れの空、残雪の山肌、これらがすべてダケカンバを主役に仕立てるためにあるようにさえ思えてくる。

そんな私の想いを知ってか知らずか、平瀬道のダケカンバは今年もそこにあった。

登り:大倉山まで2時間半
下り:2時間
今日の獲物:コシアブラ、ヨブスマソウ、ウド、ススタケ








































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