ヘロヘロの大日岳 2013・8・10

投稿日時 2013-8-11 5:59:19 | トピック: 山旅

今日は起掛けから脈が乱れ気味。称名へと車を走らせながら、トキソウを見に八郎坂を上がろうか、それとも大日にしようか、と考える。結局いつも通り大日へ。
登山口に着いても脈が安定しないので、予防のため薬を飲むことにした。シベノールは平時ならば安定した効果を発揮するが、山では心拍数の上昇にともない気が遠のくという副作用を幾度も経験しており、今日はメイラックスを選択した。劇的な効果は期待できないが、ゆっくり歩く分にはなんとかなるであろう。

だが、歩き出して、足が重たく、杖を振り出す腕も重たい。もちろん体もだるい。山ボーイに抜かれ、山女子に抜かれ、トレランが脇を駆け抜けていき、何人ものおじさんにも抜かれまくり。いつもは大日平まで一気に行くのだが、今日はそうはいかない。何度も休憩をとって、息を整え、水分を補給した。大日平から、登山道中腹にある沢で大休止。冷たい沢水をたらふく飲んで息を吹き返す。誰が呼んだか「命の水」。しかし、稜線までの足取りは重たい。そしてやっとのこと、ずたずたの体を引きずるようにして山頂に到着した。

山頂で10分くらいへたり込んで、ようやく回復。レーションをとって下山にかかる。と、山頂間近でご婦人が足を押さえている。ふくらはぎをつったのだという。すぐに小生のタイガーバームを取り出し、おみ足に塗布してさすってあげた。聞くと、これから奥大日経由で室堂まで行くのだという。応急処置をしてその方とお別れした直後、あら不思議、自分の体調がすっかりよくなっていた。足も軽い、軽い。脈の乱れも収まっていた。と、次に出逢ったのがシルバーのお二人。二人の歳を足すと150になるというご夫婦だった。奥大日から来て、今日中に大日平小屋まで行くのだと。そのお二人のなんともいえない雰囲気。付かず離れず、寄り添うようでいて、少しの距離。よい年の取り方をされているな、と思わせる穏やかな表情にこちらの気分も和んだ。

それからは駆け下る。絶好調の下りは実に気持ちが良い。大日平で飲んだボス缶は最高にうまかった。ネクタリンをかじりながらの木道歩きもルンルン気分。これほど、登りと下りで天と地ほどの違いを感じた山行も珍しい。やっぱり山は行ってみなければわからない。

登り:4時間15分
下り:2時間30分
























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