「フリッカー、あるいは映画の魔」上・下 セオドア・ローザック 著 ★★★ 文春文庫

投稿日時 2017-6-25 11:13:55 | トピック: 本棚

1998年度「このミステリーがすごい!」、それも第一位に何故選ばれたのか不思議でならない。その帯に惹かれて手にとったのだが、それほどおもしろいミステリーとは思わなかった。映画愛好家にはたまらない本だと思うが、そうでないものにとっては、冒頭から羅列される映画のトリビアと蘊蓄は、それがミステリーとどうつながっていくのか、ひたすら我慢のしどころ。

ミステリー的な度合いが増してくるのは後半に入ってから、それも一気に加速し、壮大なファンタジーへと進んでいく。そして終盤はあまりにもとりとめもない話となって、物語の着地どころが気に懸る。
この本のどこが「すごい」のか、聞いてみたい。



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