「徳川家康」全26巻 山岡荘八 著 ★★★★★ 講談社

投稿日時 2018-8-5 10:39:02 | トピック: 本棚

30年以上経ってからの読み返し。脚を痛めてから何も出来ない辛い日々が続くなか、ちょうど三カ月かかって読了。

注意一秒怪我一生、とはよくいったものだ。一瞬の出来事が自分の今後の人生、生き方にこんなにも影響を与えるものだとは思ってもみなかった。階段の上り下りはもとより体重をかけることすらままならない、どうしようもない膝をかかえてやれることは限られる。山と半生を共にしてきた身にとってはとてつもなく辛い状況にある今の自分。半年後、一年後には飛んだり跳ねたりする可能性も無きにしも非ずなのだが、そんな兆候が全く見えない現時点では、ただただ悲壮感にさいなまれるばかり。お先真っ暗というのが正直なところ。

そんな折、できるのはただ本読みのみ、と手に取ったがこの作品。他にやることないので、けっこう集中して読めた。最初に読んだのが30年以上も前だから、内容は全く覚えていない。だから、一巻一巻読み進むのがとても楽しかった。家康ばかりではなく、信長、秀吉や他の戦国武将の物語ももれなく描かれている。家康を語るには、彼と同時代に生きた人々や出来事についても触れておく必要があり、全26巻は必然であったと納得した。



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