徒然書き : 高みを目指してカメラ慣らし 2020/5/14
投稿者: hangontan 投稿日時: 2020-5-15 6:36:55 (283 ヒット)











白萩川の車止めに着いたら自分と同じ車種、同色の車が止まっていたので挨拶をしに行った。そしたら、その方は全国レベルの山岳写真家のTさんで、これから大猫まで剱の写真を撮りにいくのだという。ご同行を申し出たら、快く受けてくださった。

大猫の登りは2年前の事故以来。あのときは、大猫を登頂した後、また別の日にブナクラのコルへ向かう途中雪渓を踏み抜いて右膝蓋骨骨折とあいなった。

剱が真正面に見えるこの尾根は好きな山の一つである。Tさんと写真を撮っていて思ったのだが、何故この尾根に魅かれるのか、その理由が今更ながらわかった。それは、自分が通った剱の峰々、尾根と谷、それらのすべてがこの尾根から眺められるからだと。たしかに、ここに来るたびにかつて自分が辿った足取りを思い返していたが、Tさんと写真の構図について論議していると、ふと、そのことに思い当たったわけだ。頂を目指すのは確かに一つの目的だが、山から下りたあと、その山を振り返ってみるのもまた楽しみの一つである。この場所にくれば、この尾根からは、自分が歩んだ道、これまでの人生が垣間見れる、だから、この尾根が好きなのだ。

で、一登りして、樹林帯を抜け、剱が一望できる場所まで。そこで、カメラを出して、めいめい撮影にかかった。うまい具合に雲も演出してくれている。Tさんは丁寧に山の撮り方について教えてくれた。もっとも、こちらが事細かく質問責めにしたしせいもあるのかもしれないが、面倒くさがることなく、親切に教えて下さった。それは、手取り足取り、まるで教え子に諭すような話しぶり。これまで、写真は独自の無手勝流で、誰にも教えを乞うたことがなかった。なので、Tさんの一言一言はとても新鮮で、納得のいくものだった。これまでの我流の撮り方から、一枠抜け出すきっかけになった。

山は行ってみければわからない、今日もそんな一日だった。

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