山旅 : ギョウジャニンニク
投稿者: hangontan 投稿日時: 2021-6-16 14:28:49 (125 ヒット)





ワッハッハー、やっと見つけた。自ら見つけたのが何よりもうれしい。長年探し求めていたが、巡り合うこと能わず。しかし、ついに我が手中に。昨年、極上のマイタケに遭遇したときもうれしかったが、今回はそれ以上のうれしさ。達成感と満足感で心躍った。富山の場合、奥山でなければ無理でないかと、半分あきらめていた。それだけに喜びは大きい。

きっかけは一枚の写真。山から帰ってからデジカメ画像を見ながら一日を振り返っていた。その風景の一部に目がいった。そういう目で見なければただの草付き斜面。その一角に目がいく。画像を拡大して確かめようとするが、粒子が荒く、それらしき雰囲気はあるのだが、確信がもてない。なにしろ、自生しているところは見たことがないのだから。それと似た毒草も周辺に確認できるので、やっぱり違うのかなとの思い。これは、もう一度行ってこの目で確認してみるしかない。しかし、その場所は単独となれば雪渓の残る時期に限られる。なら今のうちだと思い、出かけることにした。ピッケルを頼りに雪渓から草付きを登り、まず肉眼で確認。この時点で99パーセント確信。そして、一葉を摘んで匂いをかいでみる。わーっ、くさい、ニンニクの香りだ、やったぞ。達成感と喜びが全身を駆け巡る。畑とは言い難いが、自生場所はそれなりの群落となっている。上部まで行って刈り取りたいところだが、事故という前科があるので、それは自重し、無理はしないことにした。

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