満州時代の上海が舞台の日本版「狼男」ファンタジー。主人公の敵となる現地の悪者どもとの活劇が大半を占める。それが、あまりに漫画チックで、ちょっと残念。遥か昔にさかのぼる、昼間の大君と月夜の狼のなれそめ物語自体は悪くないのだが。さっと読めるので、体調を崩しりして、病院のベッドで読むには向いているだろう。