本棚 : 「不眠症」
投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-5-11 6:26:43 (404 ヒット)

スティーヴン・キング 著 ★★  文藝春秋
キングの小説を読んでるとき、実生活とだぶっていることがある。「トミー・ノッカーズ」の場合、登場者らは特殊能力が備わってくると歯が抜けてしまうのだが、自分は前歯がかけてしまった。今度の作品でも、主人公は目覚めの時間が日に日に早くなり、眠れなくなってしまうのだが、この頃はどうも朝早く起きてしまい(4時過ぎ)、日中ボーっとしている日々が続いている。春になるとこうなってしまうのは、日の出が早くなってくることと関係があるのかもしれない。
上・下合わせて6千円もするこの本の価値は何なのだろうかと考えてしまった。眠れなくなってしまった老人が他人のオーラを感じ始め、それがきっかけとなり、いつのまにか悪との戦いへと向かっていく。上巻の終わり頃から話はエスパーの物語となり、急にその手の描写が増えだし、下巻の最後までひっぱっている。確かにキングでしか描けない世界なのだが、どうみても6千円の価値はないと思う。

印刷用ページ このニュースを友達に送る