本棚 : 「恐怖の存在 上・下」
投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-5-11 6:32:48 (383 ヒット)

マイクル・クラントン ★★ 早川書房

元アメリカ副大統領アル・ゴア氏の「不都合な真実」という映画が話題になっているが、この「恐怖の存在」は彼の立場とは逆の視点から地球温暖化というものをとらえている。果たして地球温暖化は本当に起っているのか?そしてその原因は本当に二酸化炭素の排出過多からなのか。地球温暖化を唱えるのには何か裏があるのではないか。と常々思っていたが、マイクル・クラントンは綿密な取材の中からその点をあぶりだしている。本著は小説の語り口をとっているが、学術的データも豊富で、この問題を両方面から考えるよいテキストとも言える。はたしてゴア氏がどのくらいこの小説を意識していたかわからないが、参考にしたことは間違いないと思える。

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