本棚 : 「薬師」
投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-5-11 6:42:23 (426 ヒット)

樫野直春 著 ★★ 駒草出版

くすりし、と読む。著者は造園技師でクアラルンプール在住とか。そこでの生活体験と専門分野の知識がいやおうなく発揮されている。富山医科薬科大の薬学部を出て富山の製薬メーカーに勤務した主人公。先祖代々薬屋の家系に生まれた彼は、新たな富山の薬の展開と可能性を求めてマレーシアに飛ぶ。古来より伝わる薬草の活かし方こそが富山の薬の真骨頂。海外で新しい薬草を見つけ、商品化にこぎつけるまでが彼の仕事だ。彼が提案した薬草は時代にマッチしたハーブとして受け入られ、次々にヒットする。情熱熱き一青年の青春譚として受け止めた。

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