山旅 : クライミング
投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-28 19:33:57 (728 ヒット)


攀じるM氏

先週土曜に引き続き、本年度二回目のクライミング。今日は南砺市桜ケ池にあるクライミングセンターで楽しんできた。予定では錫杖岳の岩場に行くはずだったが、梅雨空と台風接近の影響で天候がすぐれないため、この施設に場所を変更した。今日は大安とあってか、目と鼻の先にあるクアガーデンでは野外で結婚式と披露宴が行われていた。メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が野山にこだまする。それを背中に浴びながら登るのもまたおつなもの。ドームの半分が開け放たれクライミング場は、そこがある里山と隣接する周辺施設とうまくマッチしている。

高さ15m、前傾壁のクライミングボードはなかなか手ごわい。数歩登るとすぐに手がパンパンに張ってくる。上部ではさらに傾斜がきつく、一手登るのも容易ではない。途中休み休みしながら、なんとか登りきる。そんなことを3回も繰り返していたら、しまいには指先が痙攣し固まってしまい、いうことが効かなくなってしまった。久しぶりに味わう肩から先の疲労と麻痺感。

仲間と交代しながらクライミングを楽しんだ後は、事故を想定しての救助訓練。小生は事故者になって上部でぶら下がる役。仲間の一人が助けに登ってくる。だが、安全確保や事故者搬出のための手際が悪く、要領を得ない。もたもたしているとすぐに小一時間は過ぎてしまう。そのうち、ぶら下がっている私はハーネスで締め付けられた太ももから下が痺れてくる。ハーネスが当たる背中の部分にも体重がかかり、圧迫を受け痛みが出てくる。これが訓練でなければ、迅速な措置が求められることを痛切に感じた。

山にはいろいろな要素がある。歩くこと、荷物を担ぐこと、攀じること、生活すること。それ自体とても楽しく、またそれらすべて総合しての山がある。会心の山を夢に描きながら日々の山を楽しんでいきたいと思う。

印刷用ページ このニュースを友達に送る