徒然書き : 赤ちゃんの力
投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-23 18:39:49 (388 ヒット)

小生の商売、年に一度か二度お得意さんの家庭を訪問して、薬の入れ替えを行う。今日訪問したご家庭は新興住宅地にあり、数年前、新築なったその家を飛び込みで訪問した。以来、半年に一度訪問している。いつもカーポートに停めてあるご主人の車が一段と輝いて見えたのがその出来事の予兆だった。

ピンポンを押して、家の中に入ると、なにやら奥の方で声がする。奥さんにきくと、8月に女の子が生まれたのだという。それをきいただけで、とてもうれしく、心から祝福したい気分。そこへ赤ちゃんを抱いたご主人が出てきたその瞬間、感極って涙があふれでてきた。感情のほとばしりがそのままでてしまったのだ。ご夫婦相並び立って赤ちゃんと一緒にいる様は、まさしく家族の絵そのもの。赤ちゃんのつぶらな瞳が自分を見つめる。心のよどみがみるみる澄んでいく。これから先、この子が大きくなるまでこのご家庭を見守り続けるんだろうな、と自覚を新たにした。

薬を通して人生の機微に触れることのできるこの仕事。「出会いが効く富山のくすり」だが、今日は自分にとって、とてもよい薬となった。

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