本棚 : 「時の渚」 笹本稜平 著 ★★★ 文藝春秋
投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-12-30 6:24:40 (306 ヒット)

ネット上の書評ではかなり点数が高いこの作品なのだが。

話が出来すぎというのが率直な感想。まさかねと思った結末が本当になってしまった。

新生児取り違え、戸籍入れ替えというトリックをうまく融合させ、そのテーマが静かに深く全編を通して流れている。笹本稜平は、その重々しさというか、やるせなさを描きたかったのだと思うが、そこの辺はうまく出来ており、読み手にも伝わってくる。

第18回サントリーミステリー大賞・読者賞

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