山旅 : グラサンの季節 大熊山 2013/3/9
投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-3-10 9:28:36 (1960 ヒット)















花粉症対策の一つに、山に逃げ込むというのがある。えぇ?と首をかしげられる方もおられるかと思うが、まだ山に雪の残るこの時期、足を踏み入れると不思議と症状が軽くなる。それどころか、歩くにつれ、それまでの憂鬱がうそみたいに晴れていくのが実感できる。雪山の澄んだ空気が体中に循環して、花粉に侵され体を浄化してくれている。と、自分では解釈している。そうでなくても、光に満ち溢れた春山、ただ歩きまわるそれだけでも十分そこに浸る価値がある。

というわけで、今日も一人伊折から出発。シベノール、ワソラン、CQ10、黒酢、紅麹をそれぞれ一粒ずつ缶コーヒーで流しこんで、出発。すると、まだあると思っていたゲートが無くなっており、その先も除雪されていた。一旦車に戻り、行けるところまでと車を走らせたが、ほんの200メートル先で除雪は終わっていた。結局、元の地点に戻り、最初から再スタート。

雪上車で踏み固められた雪の上を歩く。前回(2013/1/12)と同じく、大熊谷右岸の尾根に取り付く。とりあえず、前回の到達地点1150のジャンクションピークを目標として、あとは行けるだけいってみようという、楽な気分で登り始める。

尾根に上がると、前回より雪が少ない。前回来た時も雪が少ないと思ったのだが、最近のバカ陽気で雪解けが進んだのかもしれない。細尾根のこのルートは藪がうるさく、1000近くになってようやく雪ベッタリ状態の尾根となる。

なんなく前回引き返した1150Pに到着。傾斜もなだらかになり、春の陽射しを浴びて、ルンルンの雪山歩きを楽しむ。1363からは二重山稜気味のなだらかな斜面、ガスれば下山時には迷いやすい地形。

大熊山の肩に出ると大日が正面に迫りくる。1400付近から山頂までのこの区間、まさに稜線漫歩、かんらかんら。山頂での雄叫びにも力が入る。

下りはズブズブの腐りきった雪に足をとられ一苦労。特に1150から763の細尾根の区間は足元からずり落ちる斜面に冷や冷やものであった。核心部といえばここがそうであろう。

このルート、1363Pに出るまではタテヤマスギの巨木がたくさん見受けられる。特に1280にあるものは圧巻で、登りで見上げたときは感動ものであった。

伊折から大熊谷出合いまで 往復とも40分
出合いから山頂 4時間 下り1時間45分




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