トピック&お知らせ : インターネットと配置薬を融合させた配置薬の新展開について
投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-4-26 18:33:38 (990 ヒット)

6月1日からの改正薬事法施行により、インターネットによる医薬品販売は原則規制された。ネット業者はなんらかの手を模索しつつある。たとえば、コンビニチェーンと提携して、ネット顧客に対して、推奨する最寄りのコンビニから供給する、ということも考えられる。もちろん、その際コンビニは登録販売者を持つ店舗販売の許可を得ている。
一方対面販売といえば我々配置薬の得意とするところ。ネットで薬を求める消費者に、配置販売による販売促進をできないものか。家庭まで薬を送料無料で届けてくれて、登録販売者が丁寧に説明してくれ、しかも、代金は使った後。となれば配置薬も購入の選択肢になるのではないだろうか。
そんな考えで、ネットと配置薬の融合によるビジネスモデルの可能性について勉強会を開いた。
丸亀氏からは、タスクを進めていく上での物の考え方、段取りなどについてアドバイスしていただいた。

勉強会参加者:丸亀徹  中小企業診断士 有限会社クリエーション
                 河合忠  主席経営指導員 富山北商工会水橋
                 井上一博 社長 株式会社とやまのくすりやさん
                 大島陽一 配置販売業者


まず、二通りの考え方
1. 販路開拓のためのツールシステムと位置づけるか
2. 直接物を動かし、そこから利益を得るのか

ここでは、1.販路開拓のためのツールシステムと位置づける、に沿って考える

考え方
物流と商流を考える。
役割と責任、メリットとデメリット
ビジネスモデルのアウトライン(これが一番重要、最先課題)
とタイムスケジュールの作成
収支計画(イニシャルと運用費)
協同組合あるいは薬連、部会連などと歩調を合わせるか、個人的にすすめるか
個人でやる場合には代表者を決める必要がある
開始後、同業者とのいさかいをさけるため、地区全員の業者に参加募集案内を出した方がよい

アウトラインが決まったら、
具体的な計画書とHP作りを同時進行させる

HPを周知させる方法として
プレスリリースを利用する(第三者評価を得ながらただの宣伝)。
売薬さんの手によるチラシなどを利用した草の根運動
地元商工会の折込広告など

以下、個人的感想
メリット
・ 薬を希望する人に預け箱を届けるのだから、こちらから、新懸けのようにアプローチをしなくてもよい
・ ネットを通して薬を希望する人を取り込むことができる
・ 若手層への配置薬の浸透が図れる

問題点とデメリットあるいはリスクとトラブル
・ 富山の売薬さんの何人がこれに参加できるか。また薬連、部会連のバックアップは期待できるか
・ 既に売薬さんが訪問している家庭から注文が来た場合どうするか
たとえば、両親が配置箱を利用していて、その息子さんがネットでアプローチしてきた
・ ネットで問合せがあったとき、複数の売薬さんがその地域にいる場合、どの売薬さんをセッティングするか
・ 訪問先の注文者が犯罪に関わる人物だった場合
・ 配置員なりすましの害はないか
・ 一回こっきりの販売とならないか
・ 注文者が配置でなく、現金販売を望んだときどうするか
ネットでは配置販売を前提として注文するが、実際に訪問してみたら、現金販売を望まれたら?
・ 消費者希望の薬がすぐ指定の売薬さんの手元にあるか、またその売薬さんはすぐに訪問できる状態なのか・・・薬と人の管理をどうするか
ジャストインタイムに訪問できるか

その他
ネットのサイトへの集客の手立ては?

以上から考えると、
ネット上の商品から配置箱への誘導は魅力的だが、デメリットを解決できる手立てはあるのだろうか。商品をいくつか限定しての誘導であれば、デメリットも少なくなるような気もする。他にも予期せぬ出来事が起こった場合迅速に対処できるか。販社が一社でやる場合には、楽天などと組んでの可能性も考えられる。また、失敗してもその会社だけの責任。共同体に向くシステムなのか。

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