くすり屋のイチオシ : 群馬県東吾妻町のミニトマト 2011/8/31
投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-9-12 6:12:57 (415 ヒット)



群馬県東吾妻町の農園、Oさん宅を訪問した。
農業大国の群馬県であるが、時代の流れかこの地も農業後継者は少ない。昭和の時代、高地野菜で栄えたこの地域も、平成にはいると急速に農業就労者の高齢化が進んできた。とともに後継者難で、農業の担い手が無くなり、休耕地が目立つようになってきた。せっかく先人が苦労して開墾して出来た土地なのに、とても悲しい話だ。

Oさんの作るトマトは完熟が売り。ここで食べる完熟トマトの味は絶品。鶏肉や白身魚と一緒に煮て食べるとなおうまい。その秘訣は土作りにあるらしい。研究熱心なOさんの土作りにかける情熱は並大抵なものではない。常に最高のものを求め、挑戦し続ける姿勢に頭が下がる。そんなOさんが、今年新たに挑戦したのがミニトマト。ちょうど収穫のときに出くわすことが出来た私は幸せものだ。ケースには今摘んできたばかりのミニトマトがぎっしり詰まっていた。艶があり、張りのある果実は見ただけで味の保証付き。まさしく食べる宝石。口にすると想像以上の甘みと、食感で、思わず笑みがこぼれ出る。「未熟の青いうちは漬物にしてもいけるはず」と、Oさんは言う。いくつになっても青春を感じさせるOさん。薬を商売としているが、それを通して人生の機微と人の感性に触れる場面が多々とある。薬屋家業の楽しさはそんなところにもあるのかもしれない。

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