モンゴルで「置き薬」プロジェクトが開始してから今年で5年目、300年以上も続いている富山の伝統的医薬品供給システム「置き薬」をモンゴル伝統医療普及事業への応用を目的として始められた。現在はモンゴルの5県、15郡、約1万世帯に「置き薬」が配置されている。昨年WHOでも「置き薬」を利用したモンゴルの医療サービスの向上の成果が報告され、その評価はかなり高い。
研修団の来日は3度目だ。当地にて実施研修をしたいとの打診が入ったのが4月上旬。それから準備に準備を重ねて一行12名を出迎えた。現在モンゴルでは医師が配置薬事業に就いている。その医師らと共に置き薬が配置してある家庭を訪問し、「先用後利」を生で体験してもらうのが今回の研修の目的である。現にモンゴルで従事している彼らだけあって、鋭い質問がとぎれなく繰り出される。こちらもそれに応えるべく最大のパーフォーマンスを発揮する。一球、一球勝負しているかの感さえあった。通訳を介してだが、同じ仕事をする仲間同士、気持ちのすれ違いは全く感じられない。研修に訪れたのは彼らの方だが、約2時間彼らと接して我々も得るものは大であった。国際交流というものはこんな草の根的なところから始まるものかもしれないなと感じた。
滑川市民交流プラザで挙行された。
富山県配置薬業青年連合会(県青連)は昭和42年に産声を上げた。300年の伝統を受け継ぐ富山県在住の青年配置従事者約1650名が、新たな歴史を刻むべく団結し、一堂に会したのであった。あれから40年。考えてみれば300年の伝統の七分の一を経過したことになり、着実に歴史は刻まれていった。昭和から平成にかけて様々な青年部組織が解散、解消していく中で、今尚精力的に活動している県青連は立派と言えるのではなかろうか。青年部層があるからこそ歴史は続いていくのであり、「富山のくすり」は次の世代へと継承可能なのである。
記念式典にあたり山田会長はこう結んでいる。
「柔軟な思考力や卓越した行動力で、各種事業の遂行、問題解決に積極的に取り込んでいくよう決意を新たにしている」
今後ますます県青連の役割は重大なものとなっていくであろう。
このほど、「富山のくすり」の統一ロゴマークが発表されました。昨年7月に団体商標として登録認定された「富山のくすり」。その新しいシンボルマークとなります。
<シンボルマークについて>
三百年以上の歴史を持つ「富山のくすり」。
その歴史の立て役者である売薬さんは三百年以上も前から家庭に安心を運んでいた。その「安心」のシンボルである売薬さんのシルエットにも見え、富山のアルファベットの頭文字である「T」にも見えるシンボルマークによって、「安心ある富山のくすり」というイメージを消費者の方にアピールします。
<カラーの配色について>
緑は本県の魅力である「雄大な自然景観」を連想させ、オレンジは「安心・暖かみ」をイメージさせます。
【はんごんたんリンク】 『富山のくすり』 団体商標に登録
毎年春と秋に催される恒例の移動研修会。
今回はまず水橋商工会のホールで富山のオリジナル和漢薬『パナワン』についての勉強会。産学官連携で共同開発された『パナワン』は発売以来2年経過した。売れ行き好調の秘密とお客様へのPRポイントなどについて学んだ。勉強会の後は、バスで移動し、黒部の名水が育んだ酒蔵『皇国晴酒造』を見学。日本名水百選の天然水が酒蔵の中に自噴している。その水を使っての日本酒はうまくないはずがない。もちろん楽しみは試飲タイム。丸みを帯びたキレのある味わいと派手さを押さえた品のある香り。出来たばかりの新酒の持つ爽やかさが加わり、旨さが増した感があった。ここで酔っ払らうほど飲んでいるわけにもいかず、朝日町の『小川温泉』に場所を移し懇親会を開いて、しめくくりとなった
江戸時代に始まり、300年以上もの時を経て現在も、全国で広くご愛用いただいております「富山のくすり」。この「富山のくすり」がこのほど、私たち「富山のくすり屋」が所属する(社)富山県薬業連合会の団体商標として登録(登録第5071747号)されました。
団体商標は全国的な認知度が必要とされ、なおかつ「地名+商品名」というケースは「信州味噌」「夕張メロン」「西陣織」「前沢牛」など一部に限られています。この高いハードルをクリアしたことは富山県薬業が改めて公的に認知された“お墨付き”をいただいたものといえるでしょう。 私たち「富山のくすり屋」はこれからも全国の皆さまに『健康』と『安心』をお届けしていきます。
【関連リンク】 Toyama Just Now
富山県配置薬業青年連合会が発行。県内若手従事者に送付された。
【関連リンク】 県青連だより 癸
1995年1月17日午前5時46分27秒、突然襲ってきた阪神大震災▼死者が5500人を超え、家屋などの損壊は7万棟以上。避難生活を強いられた住民は約30万人にのぼる大惨事となった▼テレビ報道等では直ちに食料・医薬品等の救援物資が被災地に届けられたとの印象を受けたが、実際は道路が各所でズタズタに寸断され、最も救援を要した地域に最低限の救援物資が届いたのは、地震発生3日後のことだったとか▼そんな時に活躍したのが地域に密着していた「置き薬の救急箱」▼避難所各所では、幸いにも無事だった各家庭に置かれていた「配置箱」を持ち出して共同で使ったり、被災周辺地域の主婦らがボランティア組織を作り自宅から「配置箱」を持ち寄って、ケガ人の応急処置に当たったりする姿が▼置き薬業界のキャッチフレーズは『あるとホーツとする おきぐすり』−置き薬には急な病気への対処だけではなく、もっと奥深い何かがあるのかもしれない。
今年もやってきました中学生による富山のくすりの体験学習。地元のお得意さんを薬屋さんとともに訪問し、富山のくすりの仕組みや、先用後利の精神を学ぶ。小生も三名の少年君らとともに一日過ごした。今の子供達は、ものおじすることなくすぐに仕事に溶け込んでいく。終了後の感想は以下の通り。
A君 『配置実習をして、最初は計算や薬の種類にとまどっていたけれど、友達と協力したり、教えていただいたりして、だんだんテキパキ動けるようになりました。配置薬の先用後利や仕事がよく分って楽しかった』
B君 『配置実習で最初は全く何をしなければ分らなかったけれど、少しずつやっていくとやり方がだんだん分っていき、みんなと協力をしっかりとすると、できるようになってとても良かったし、配置実習で先用後利などが楽しくできてよかったです』
C君 『配置実習で何をしていいか分らなかったけど、三人で助け合って、三軒目ぐらいから手順が分ってきて、だんだん楽しくなってきて、薬業もおもしろいなーと感じました』
万代浄閑翁の295回目の法要並びに県内薬業物故者の法要が、富山市内の『妙国寺』でとりおこなわれました。万代浄閑翁は富山の薬として有名な「反魂丹」の始祖として知られています。第2代富山藩主前田正甫候が万代浄閑翁から薬の処方を伝授してもらい、それを諸国に広めたのが「富山のくすり」の起源とされています。万代浄閑翁は「まずまわりを幸せにすることが第一」と説いており、これは今に受け継がれている「富山のくすり」の精神である「先用後利」に他なりません。
この度の法要に参詣して、その気持ちをあらためて胸に刻み込んだのでした。
富山県配置薬業青年連合会ではこのほど「県青連だより第2号」を発行しました。これは富山県在住の若手配置従事者に向けて発行されているもので、今年2回目の配布となります。主な内容は以下の通り。
県青連事業報告
<OA研修会、親睦ボウリング大会、富山のくすりPR作戦>
8月11日「配置従事者実践ゼミ」と題して、OA研修会を県総合情報センタービルで開催し、Excelを使用した営業日報の作成等について研修しました。
12日には、午前10時よりトヤマゴールデンボウルにて県青連親睦ボウリング大会が行われました。ボウリング大会終了後、午後2時からは地鉄立山駅にて、毎年恒例の富山のくすりPR作戦を行い、紙風船、チューリップの球根等を配り、観光客へ「富山のくすり」をアピールしました。
<献血活動>
8月18日富山国際会議場にて、第40回富山県医薬品配置業者大会開催時に正面入り口にて献血活動を行い、26名が献血にご協力いただきました。
<富山くすりフェア>
11月4日、5日の2日間、福井市にあるショッピングセンター『エルパ』で富山くすりフェアが開催され、県青連からは7名が参加し、来場者からの薬の相談や「富山のくすり」のPRを行いました。会場では配置薬の歴史やオリジナルブランド医薬品「パナワン」等の紹介、「富山のくすり」の展示の他、抽選コーナー、血圧・血流測定コーナーを設置し、家族連れなどの買い物客で賑わいました。
ホームページ(はんごんたん)をリニューアルしました
県青連だより1号にて県青連ホームページを大島会長のブログ形式でスタートしたことをお知らせしましたが、この度、リニュールし、URLが変更になりましたのでお知らせします。
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/
共同事業推進委員会からのお知らせ
消費者向け情報誌「とやまのくすり知恵袋」100部、1,260円にて好評発売中です。7月には『癌』をテーマにした最新号を発行しました。お得意先への情報提供等にご活用下さい。
バックナンバーテーマ『関節痛』、『眼病』、『胃腸病』、『ビタミン』、『花粉症』、『風邪』
今後の主な行事予定
1月 9日 配置従事者実践ゼミ(富山はいち塾)
3月 中旬 OA研修会(詳細未定)初心者歓迎!
国際人参シンポジウムが大韓民国忠清南道錦山郡 錦山で開催されました。最も多く発表されたテーマが、「ガンの予防効果と再発や転移抑制効果」についてです。なかでも高麗人参(紅参)が、ガン予防に効果が高いという基調講演をした韓国原子力病院、ユン・タイクー博士による「韓国人参栽培地区におけるガン発生率の報告」が目を引きました。そもそも、ガンについての本格的な研究が始まって約50年程度のもの。いまだ完全な特効薬は見つかってないのが現状です。そこで、ガンはまずは予防から・・・の発想から、副作用も考慮し、「人体に安全で人類が古来から摂取してきた高麗人参を選んだ」というのがユン博士の考えでした。実は中国最古の薬学書の中に「堅積(堅いしこり)を破る」と記録が残っていたことから、高麗人参にはガンを予防する免疫力があるはずだという仮説をたてて取り組んだとのことです。
(社)富山県薬業連合会では、地域ブランドの団体商標として「富山のくすり」を申請し。もともと「富山のくすり」のイメージは全国的に根付いており、ブランドとしての評価は高い。商標とすることで、より消費者へのアピールを強化する効果も出てくる。また、「富山のくすり」という商標を誰でもが使用できないことになる。まず手始めに、商品パッケージや宣伝、チラシなどのロゴを統一することから始めることになると思う。しかし、一番の問題は、その商標に隠された本来のブランド力の確保ではなかろうか。ブランドが顕わす品質を確保し、消費者への信頼を裏切らないようにしなければならない。商標にはそれなりの責任も付いてまわる。