投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-2-24 14:36:43 (335 ヒット)









好天だが、昼から行く山とならば、行く場所は限られる。家を出て、なんの迷いもなく種の集落へと向かう。
いつもの通り、道路際に車を止め、山に入っていく。しばらくはトレースがなく一人ラッセルを楽しむ。城ケ平山からの分岐に出てからは、電車道のようなトレースがついていた。城ケ平山経由の方がメジャーのようだ。山頂に着いたときは二組のパーティーが帰り仕度をしていた。
この山のよいところは、もちろん剱の眺めがよいのもあるが、坪庭のような種地区を俯瞰できるのも気に入っている。剱と種集落、双方の眺めが相乗効果となって、登山者の目を楽しませてくれる。

小屋脇の車止め起点 登り1時間 下り30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-1-6 13:38:29 (370 ヒット)

終活の一環として積んである本の読み返しに入ってから数年たつ。捨てるにしてもせっかく買った本、もう一度だけ読んでから始末したい。

さて、この正月から取り掛かったのはアシモフの「銀河帝国の興亡」。すでに二度読んだ覚えがあるから、今回が三度目。古い本なので文字も小さいが、やっぱりおもしろい。読み終えてからネットで調べてみると「銀河帝国の興亡 1」にはかなりのプレミアが付いている。捨てるのはもったいない気がしてきた。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-1-6 13:34:45 (393 ヒット)































曇り空ではあったが剱は見えている。正月に溜まったゴミ出しをしてから山へと向かった。
上市の中心部といくらも離れていないのに、伊折は深い雪に覆われていて、まるで別世界のようだ。越年登山者の車は一台も残っていない。

県警の雪上車の轍をスノーシューでいく。あまり期待はしていなかったのだが、次第に雲が切れてきて、日も射してくるという絶好のトレッキング日和となった。こうなったら馬場島まで行くしかないだろう。トレースがあれば中山でも登ってくるか、と欲が出る。

雪上車の轍はとても歩きやすい。次々と変化する周囲の景色を楽しみながら、まずはいつもの定点観察地点まで。そこから馬場島までは目と鼻の先。途中、期待していた中山へのトレースはなかったので、あっさりあきらめ、馬場島に向かう。白萩川へと向かう林道に積もった雪には薄らとトレースが残る。

パンを頬張ってから帰路に着くと、派出所から警備隊の人が出てきて、一言二言話をした。年末年始に本峰まで達したのは1パーティーのみだったらしい。ところが、まだ山に入っているパーティーがあるという。12月24日に宇奈月から入って、今現在毛勝付近にいるという。予定では12日に下山となっている。なんとも凄い猛者がいるものだ。はたして彼らは剱本峰まで達することができるのだろうか、彼らが無事下山するまで警備隊は馬場島に詰めている。それまで気が抜けない勤務だ。そして警備隊が山を下りてしまえば、雪上車はどこかに止め置かれ、轍もかき消えてしまい、越中のトレッキング街道はしばらく静寂さに包まれることになる。

伊折集落起点 行動時間5時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-1-6 13:27:09 (435 ヒット)





正月二日間も、年末同様だらだらと過ごす。
気晴らしに海岸線を歩いてみようと思って家を出た。

常願寺川河口はけっこうな波が立っている。サーファーにとってはもってこいの波だと思うのだが、誰も波乗りを楽しんでいるものはいない。この辺が都会と田舎の違いなんだろうとつくづくおもう。正月休みの波の立つ海岸、湘南のサーファー達ならほうっては置かないだろう。

海岸線を歩いて、波消しブロックに砕け散る波や、砂浜に押し寄せる白波や引き波をターゲットにシャッターを切る。冷たい潮風に当たりながらの散歩であったが、それがよかったのかもしれない。心の中のモヤモヤが少し引いていった気分。

カメラを収めてから、さて帰ろうと、何気に水平線を見ていると、湾曲した富山湾の東端の地形が水平線から浮いているが目が止まった。まさしく冬の蜃気楼。夏に陽炎のような蜃気楼かどうか疑わしい光景は目にしたことはあるが、このような顕著な蜃気楼を見たのは初めてだ。今この瞬間にその場に居合わせたことの奇遇を感じるとともに、今年の運を早使いはたしてしまったかもしれない、なんか複雑な気分にもなった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-1-6 13:18:37 (473 ヒット)





















越年登山をやらなくなって久しく、今年も体をもてあまし気味の歳の瀬。来年こそは何かにチャレンジしようと意味もない時間をだらだらと過ごしていた。しかし、それではいかんと思い、今できることはすぐに着手しようと思って、晴れようが雪が降ろうが、まず現場に行ってみることにした。

まだ暗いうちに伊折橋右岸の除雪してある作業用林道の車止めまで入る。ヘッデンを着けての準備は久しぶり。スノーシューを履き終えるころになって周囲の山々の様子が見えてきた。高曇りの中、剱もうっすらと見える。日の出間際の淡いピンク色に染まった雲を背景に浮かび上がる剱のシルエットを待ってもよかったのだが、それを待っていると何時になるかわからないので、歩き始めることにした。

二日前のものと思われるスキーヤーのトレースを辿って取り付きまで。トレースは正面の杉の植林帯へと向かっているが、やわしそうなので、少し右に回り込んだ末端尾根から取り付くことにした。

急な登りを行くとすぐにスキーヤーのトレースに合流。二日間で雪がいくらか積もったが、トレースがうっすらと残っている。そのトレースも900ぐらいからあやしくなり、1000までくると完全に消えてしまった。曇り空ではあるが、剱と大日を見やりながら、先を急ぐ。

尾根の形状から、登るごとに剱は見え隠れする。西からあやしい雲が接近してくるのが見てとれる。剱が雲に覆われるのは時間の問題だ。ここでカメラを出して撮るという手もあったが、もしかしたら、山頂に着くまでは視界が確保できるだろうとの淡い期待があって、時間がもったいなく、立ち止まらずに先を行くことにした。

剱といえば、越年登山のため早月尾根から入山したパーティーのことが頭をよぎる。明日から悪天候が予想され、アタックするとしたら今日しかない。今日の天候からすれば、早月小屋付近からアタックに出たパーティーもまた時間との戦いを強いられていることだろう。視界が効くうちに、吹雪にならないうちに安全地帯まで降りていなければならないとなると、タイムリミットの見極めが難しい。

それにしても、1000からの登りが長い。歩いても歩いてもまだかまだかと思われるくらい長い。1400に満たない山なのに、気持ちが折れそうになる。剱が一端視界から消えると、あとはひたすらラッセルあるのみ。主稜線に出た時、はたして剱は見えているのだろうか、剱は無理だとしても、毛勝の山々はどうだろうか、その一心で高度を稼ぐ。

そして、待望の主稜線。残念ながら、剱は上半分灰色の雲に覆われてしまっていた。僧ヶ岳から毛勝の山々はかろうじて臨める程度。剱の全貌とまではいかないが、あやしい雲に覆われた剱が今年の撮り収めとなった。

車止め起点 取り付きまで40分 山頂まで3時間30分 取り付きまで1時間20分 車止めまで40分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-24 10:02:04 (435 ヒット)













絶好の登山日和だが、家を出たのがかなり遅い時間で、これではどこも登れないと思いながらも、いつものようにとりあえず伊折を目指す。

伊折までくると雪は深い、80センチは積もっている。前回はゲートまで車が入ったが、今回はさすがに無理。伊折集落から歩く。新雪でふかふかの雪はスノーシューでも膝上までもぐる。こんな上天気に誰も入っていないのは驚きだが、新雪を独り占め出来る気分はなんともいえない。車ならものの5分もかからないゲートまでの1.5キロ、一人ラッセルだと2時間かかる。それでも、真っ青な青空をバックに白い鎧をまとった剱と神々しい周辺の山々を眺めながらのトレッキングはとても気分がよい。ときより道路脇の杉林で視界が途絶えるが、そのつど現れる山々はいくら見ていても見あきることはない。冬の晴れ間、越中のトレッキング街道の真骨頂はここにある。

ゲートの向こう側には県警の雪上が雪に埋もれていた。それを見やってさらに先へ進む。ゲートからさらに30分、大熊谷に差し掛かる手前のカーブの見晴らしのよいところで今日の行動を打ち切った。
整地をして三脚を立て、シャッターを押しまくる。一番の収穫はここまで来ないと見られない赤谷山から大窓へと続く稜線。本当に真っ白な稜線と山肌に目が釘付けとなる。

ここから馬場島まで歩くとなると、一日仕事だろう。重荷を背負ってならば、なお大変だ。そして、馬場島からはさらに厳しい試練が待っている。

伊折集落起点大熊谷出合い手前まで往復 4時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-24 10:00:36 (438 ヒット)



体調に自信が持てなくなってからは一人で山に入ることが多く、仲間と行動を共にする機会はめったにない。それでも救助訓練だけはみんなと意識を共有しておく必要があり、機会があればなるべく参加するようにしている。今回もその一端。
経験則からではなく、雪の状態をテストして科学的に雪崩の危険度を測る。次にビーコン探査。最後にビニールシートを使っての負傷者搬送。手順を一つ一つ再確認しながら、あやふやな記憶を覚醒させる。訓練でやってないことは現場で出来るはずもなく、仲間のためにも自分のためにも定期的な訓練は必要だろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-24 9:50:04 (367 ヒット)

オーストラリアの作家の小説は初めてだ。

訳者あとがきによるとこの作品は『ゴシック・ロマンス』の範疇に入るらしい。ゴシック・ロマンスとは「18世紀半ばから19世紀初頭にかけてイギリスで流行した中世風ロマンスの一種」で「人里離れた古い城や大きな屋敷を舞台にした、おどろおどろしい雰囲気の怪奇小説っぽい恋愛小説」を意味するらしい。本作品には「おどろおどろしい雰囲気の怪奇小説」は当てはまらないにしても、大体の雰囲気はそれに合致している。

私は少女漫画を小説にアレンジしたという印象を受けた。演歌に男歌と女歌があるように、小説にも女小説と男小説があると思う。推理小説にしても男性作家と女性作家とではどこかしら漂う空気が違う。しいて言うならば、「凄み」が男性作家の方が勝っている。対して女性作家の方は繊細なシナリオを軸としている印象を受ける。というわけで、この作品は女小説の典型といえる。

冒頭から序盤にかけて、四世代にわたる物語が交互に語られ、登場人物同士の関係が混乱して幾たびも読み返す。そのうち第二世代と第四世代の二人の人物、祖母と孫の物語に収斂していくのだが、そこまでいくと話の筋が読めてくる。

題名となった「花園」はまさしく「人里離れた古い城や大きな屋敷」内にあって、「おぞましい事件があった」その場所にあり、二人によるルーツを探す旅から見えてくる一族に関わる数奇な物語が「ゴシック・ロマンス」というわけだ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-9 11:22:19 (385 ヒット)

リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場してから20年、最初のこの頃のようなときめき感は薄れ、パターンも定型化してきて、マンネリ感が否めない。

IOTが急速に進んできて、監視カメラやスマート家電、スマート自動車が手近に感じられるようになってきた。ハッキングや思わぬ通信障害によってそれらが暴走する可能性を危惧しているのは私だけはないと思う。先日も、電波障害が原因と思われる不具合でドローンが墜落するという事案があった。IOTによって世の中便利に、楽になっていくのはありがたいが、いったんそれに頼り切り、社会がシフトチェンジしてしまうと、それらが暴走したとき、機能しなくなったとき、混乱は避けられないだろう。

今回の主題は、まさしくそのスマートデヴァイス社会の脆弱性。
だが、推理小説のわりには、我々の考える範疇で物語が進み、推理する楽しみが薄れている。物語の山や谷も少なく、ほぼ平たんな調子で、考えなしで読めてしまう。リンカーン・ライムにはもっと凄みのあるサスペンスやあっと驚くような推理を期待している読者にとっては、並み以下の作品ととられてもしかたがあるまい。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-9 11:13:00 (428 ヒット)



















朝早く目が覚めたのでネット閲覧がてらGPVで天気の様子をみていたら9〜10時ごろから雲が切れて晴れ間がのぞいてきそうだった。実際7時ごろ食事をしているころはまだ剱方面は分厚い雲に覆われていた。それが、飯を食べて一服している最中に急速に空が明るくなってきた。外に出てみると西から青空が広がり始め剱周辺の雲もすっかり上がっていた。これは行かなくてなるまいと思い、遅い時間ではあったが、伊折へと向かった。

時間も遅いので、折戸トンネル過ぎの凍結した下り坂の心配はない。伊折集落までは完全に雪は融けている。そこからゲートまで除雪はしないが、轍が残っていたのでその跡を辿って車でゲートまで入ることにした。ゲート付近は膝下までの積雪があり、轍はゲートの向こうへと続いていた。おそらく県警の車が雪上車を止めてある地点まで向かったのであろう。伊折から馬場島まで、この雪上車の圧雪のおかげでずいぶん歩きが楽になる。正月までは降雪後に動いてくれているので、年末年始に剱方面に向かう登山者にとっては大変ありがたい。

山に入るには遅い時間だし、スノーシューも積んでこなかったこともあって、ゲートから先は進まず、青空をバックに雪煙を上げる剱の表情を目とカメラに焼き付けるにとどめた。

それから車を返して、ハゲ山を目指し種の集落に向かった。
いつものとおり、道路沿いの建屋の近くに車を止めて歩きだす。30分そこそこで山頂に到着。剱それ自体の眺めはもちろん最高だが、眼下の種の盆地を手前に見て、その奥にそびえる剱と対になった風景がまた一段と奥行きを感じさせ、とてもよい。

ハゲ山は本当に近くてよい山だ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-5 12:07:03 (379 ヒット)

















伊折のゲートが閉じられ、いよいよ越中のトレッキング街道の季節がやってきた。
伊折から馬場島まで、そして剱を眺めながらのその周辺の山々へのトレッキングは本場エベレスト街道にも決して引けをとらない。難点があるとすれば、冬の期間、3月まで晴れの日が少なく、仕事の都合と合わせて歩ける日が限られるという点か。今日も独り、誰も来ない静かな山を歩いてきた。
馬場島まで道路は雪が融けていた。馬場島間近になって路面が凍っている個所がある。馬場島の積雪は10センチくらい。白萩林道にはうっすらとトレースが残っている。伊折付近で、例年にはあまり見ないキツネを数匹みかけた。

ゲート起点 白萩林道の撮影地点まで 行動時間5時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-5 11:46:44 (411 ヒット)















前回9月に登ったときはあいにくの曇り空で、展望はかなわなかった。
かみさんが、別の登山口から登ってみたいというので同行することにした。

登山口までは遠い。馬場島の方が近いと思わせるほど車で奥に入る。道が曲がりくねっているのも遠く感じさせる要因と思われる。

登山口に着いたのは10時半近く。先客の車が一台止まっていた。
最初は平たんな杉林の中を行くが、すぐに急登の尾根となる。赤土でぬるぬるした道は誠に歩きにくい。急登のほぼ全体に取り付けてあるトラロープを頼りに登っていく。杉林と藪のような雑木の中にある道はあまり面白みがない、ひたすら上を目指して登るのみ。そして、登り始めてからちょうど1時間、期待していた展望の山頂に立った。剱の眺めはまぁまぁといったところ。同じ低山なら、もっと楽に登れる上市の茗荷谷山やハゲ山からの方がよいと感じた。

長倉登山口起点 登り1時間 山頂30分 下り1時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-12-5 11:20:54 (366 ヒット)

前回読んだ「ゴールド・フィンチ」と手法は似ている。
悪い友達仲間と一人の秀でた指導者との関わり、主人公らの悪であるが一途な生き方が根幹となっている。本作品で登場するのはアメリカ東部のカレッジでギリシャ語を専攻する学生とその指導教授。
「ゴールド・フィンチ」でもそうであったが、ドナ・タートが描く「悪ぶり」は徹底している。酒びたりで他とは距離をおいた学生グループの現実離れした日常にぐいぐい引き込まれていく。そしてその一途さゆえに起きてしまう事件。
まず映像が先にありきかのような緻密な描写と先を予見させない構成力、そして飾らない文章が作者の魅力だと思う。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-11-16 14:00:36 (347 ヒット)

薬害を主題とした社会派サスペンス。
散りばめられているプロットは平均的な着眼だと思うが、それを物語にもっていくことの難しさを感じさせてくれた作品。B旧テレビドラマのような仕上がり。物語の展開としてはオーソドックスだと思うが、古臭さも感じてしまう。心にしみ入る作品とは何かが違う。それは文章使いだったり、予定調和的な心理描写だったり、会話の調子だったり、うまく表現できないのがもどかしいが、やはりぐっと来るものがない。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-11-16 12:43:30 (454 ヒット)



















今年に入って春から5度目の大猫山。
圧倒的な剱岳の威圧感や迫力を感じるなら大熊山かクズバ山が一番だが、剱岳を中心とする山々とのバランスを堪能するにはこの大猫の尾根が勝っていると思う。
なんとか日が稜線から出てしまう前にと、取り付きからの急登を駆け上がる。藪が少しだけ開ける1100から1200まで後ろを振り返りながら行く。まもなく日が出るであろうという頃あいと三脚を立てることが出来る斜面との見極めが難しい。もう30分早く出ていれば焦ることはなかったのだが、この辺が限度とみてザックを下ろした。だが、なかなか日が上がってこない。もう少し上まで行く時間があったようだ。そうすれば、もっと奥行きのある写真が撮れていただろう。どうしても木々と藪が邪魔をする。

日が出始めてきたのでカメラを仕舞い、山頂を目指すことにした。大猫平まではゆっくりながらも息が上がることはなかったが、最後の稜線上部から足が重くなり、主稜線に出てからは体も重く、一気にペースダウン。お地蔵さんの小ピークでは、もう止めようと思ったくらい。それでも、タイムリミットと定めた11時まではまだ少しあるので、時間までくるぶし位までの雪の稜線を進むことにした。

雲ひとつない快晴。遠くは白山まで見渡せる。標高こそ2100そこそこだが、苦しさから言えば2400の大日岳よりきつい山だと感じた。

登山口起点:登り4時間20分(撮影時間30分含む) 山頂25分
下り2時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-11-8 12:37:01 (568 ヒット)

体育の日を絡めた連休は仕事を入れて、その後の好天をみはからって弥陀ヶ原の紅葉でも見に行こうと算段していたが、なかなか仕事と天候との折り合いがつかず今日になってしまった。さすがに、弥陀ヶ原の紅葉は終わっているだろう。どこまで、紅葉が降りてきているかを確かめるべく材木坂から歩くことにした。

美女平から臨む対岸の大辻山周辺は山全体が色づいている。ブナ坂では黄色から黄金色に染まるブナやモミジに目を奪われる。今年は赤より黄色がうまく染まっているようだ。ナメコも順調に出始めており、人も少なくなる楽しみな時期到来といったところ。






























投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-11-8 12:09:08 (375 ヒット)

読み始めは、なんか変な本を掴まされたかな、との印象が強かった。それほど陳腐で定型的な出だし。たかが夫の不倫でこうもどたばたするものだろうか。結末から始まる作品にしては、本題を読み進めようという意欲が湧いてこない。もうちょっとひねりを加えた書き出しがあったのではないかと思う。

だが、中盤以降物語は着実に昇華していって、最後までひっぱっていく。しかし、いくら四国巡礼の後自殺したとされる主人公の形跡を追ったとしても、それは最後の一場面でしか過ぎず、作品中おおきなウエイトを占める主人公の側から語られる、家族の知らない、不倫相手と共に積み上げてきた人生に迫ることはできないだろう。父親の追跡劇と父親の裏の人生劇との融合性に難がある。そこのところもちょっとひっかかる作品であった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-11-8 12:08:10 (347 ヒット)

新宿を拠点とする中国系マフィアの抗争劇を描いたハードボイルド。
この作品が出されたのは1996年、今読んでみると、当時の新宿はこんなにも危険な地帯だったのかと思い知らされる。なにしろ平気でバンバンと拳銃で人が殺されていく。裏切りと裏切りの連続で誰も信じられない。そのなかで必死になって窮地を脱しようとする主人公のしたたかさが光る。
作者はジェイムズ・エルロイの影響を受けたか否かは定かではないが、この作品では多分にその雰囲気が色濃く出ている。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-23 13:21:02 (548 ヒット)

同行者 T君

明星西壁風ルートは2013年11月2日以来。本チャンは同じく西壁竜ルート2014年5月17日以来。岩に触れるのは今年5月の雑穀以来。このルートの残置ピンは古いものが多く、遠いものもみられ、おもいきった登り方ができないので、そのリボルトを考えていた。ペツルのアンカーやもろもろの装備を整え、ようやく迎えた今日だった。だが、連日の雨で壁からは染み出しがみられ、登ることすらままならず、リボルト作業ははかどらなかった。
本チャンに備え少しでもクライミング感覚を維持しようと、今年夏からクライミングジムに通い始めたが、実際の岩壁は手強かった。足の使い方が全くわからず、アブミに頼ってしまい、あげくのはては強引に引き上げてもらう始末。

待ち合わせの時刻になっても相棒は来ない。メールで、天候が怪しく、大丈夫だろうか、とスカポンタンなことを言ってくる。すっきりとはしない天気だが、だいぶ遅れてきたTを乗せて高速を利用して目的地に向かった。

小滝川沿いの林道には車が一台止まっている。はたして、我々と同じく西壁に向かっているのか、はたまたキノコ目当てなのか。リボルトに使うハンマードリル、そのバッテリー、アンカーボルト、登攀具を詰め込めこんだずっしりと重いザックを背にして、西壁へと向かう。取り付きまで、ゆっくりあるいて1時間弱。

左の竜ルートに男女二人の組が取り付つこうとしていた。我々が目指す風ルートは染み出しがあって、一目でフリーでは無理とわかる。リボルト作業をどう進めるか段取りを話し合う。結局、下からのプッシュアップではなく、上から懸垂しての作業と決める。

まず、セルフビレイ用にとTが用意したアルミ製のペツルブリーユをセットする。ボルトはオールアンカー。思いのほか軽く入ったが、ナットはきつく締まったので効いているだろう。

1ピッチ T リード
本来のルートの濡れているところを避けて、一旦右の階段状から登りだす。表面は乾いているように見えても、岩のくぼみやクラックに指を突っ込むとヌメっていて、決してよい状態とは言えない。Tはフリーで行こうとするがかなり難渋している。A0、アブミを使って慎重に登っていく。5ピン目ぐらいだったろうか、次のピンまでがちょっと遠い。そこでハングすること1時間強。ようやく意を決して越していった。自分の過去二回の経験からは、そんなに手こずったとは思えないのだが。岩が見えていないようだった。Tは力強いムーブを得意とするが、安全が確保されてない場合は決して無理はしない慎重派でもある。そこを超えるとハング下の1ピッチ目の終了点はすぐだ。この間、何回も上から落石が降って来た。幸いハング下なので直撃は避けられた。岩から離れたところからビレイしてなくてよかった。

次は自分がフォローする番。ハンマードリルなどのリボルト装備を入れたザックを補助ロープで引き上げることにして、そのロープをバックロープにして登りだす。
だが、フリーで行こうという思いは一気に砕かれる。足で岩を支えるというか、蹴るというか、岩に立つという感覚がまったく沸いてこない。腕だけに頼ってしまうものだから、フリーなど程遠い。結局アブミを出して、Tが難渋したところも無理やり引っ張り上げてもらって、なんとかビレイ点まで辿りつく。

ビレイ点にはしっかりとしたRCCボルトが2本。その上にはさびたリングボルト3本に残置シュリンゲが幾本もぐるぐる巻きにしてある。ロープマンを使って下のザックを引き上げる。Tの意向で、懸垂用に、またトップロープとしも利用できるラペルリング付鎖を取り付けることにする。まず、ブリーユハンガーを打ちこむ。一本目は成功。2本目、穴を穿とうと2回トライしたが2回とも穴の周りが欠けてくる。変だなと思って、ドリルの先端を見ると、刃が無くなって摩耗していた。そこで、ステンレスクールボルトに切り替えることにした。ブリーユ用オールアンカーとはドリルの径が異なる。新たにドリルをセットして、穴を穿つ。一発目で成功。クールボルトを叩き込む手ごたえもオールアンカーよりはるかにある。結果的には、ブリーユ2枚よりもよかったかもしれない。ラペルリング付きチェーンを2個のハンガーにセットして今日の作業は終了。古臭いむさったシュリンゲを処理して後、セットしたラペルリングで懸垂して取付きに戻った。

ペツルアンカーは初めての経験だったので、試行錯誤の第一回目のリボルト作業となった。要領がわかったので、次回はルートの古くてさびたリングボルトの打ち直しができるだろう。ちゃんと乾いた日を待って行こう。

私が下でビレイしている間に、竜ルートを終えた組が懸垂で降りてきた。その人から「今更リボルトする必要なんてあるの」と聞かれたので「安全のため」とだけ答えた。


過去2回の記録:
心の中を吹き抜ける風 明星西壁・風ルート(またもや敗退) 2013/11/2

明星西壁・風ルート 下部2ピッチ 2013/6/16


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-23 11:22:49 (370 ヒット)



仕事を午前中に切り上げ、とある山へと車を走らせた。
山に入ってすぐ、道の脇にひらひらとした一株のキノコが目に入った。もしやと思ったが、採ってみると馥郁としたキノコ。まさかこんなところに生えているとは考えてもいなかっただけに、ただただ驚きと感動でいっぱいだった。これまで、山に入るたびにそれらしき木の根元をさぐっていたが、一向にみつからなかったのに、出逢うときはあっけないもんだと思った。

絶対の確信はあったが、念のため中央植物園のキノコ博士に鑑定してもらい、お墨付きをもらった。しかも状態もよく、上物とのこと。それにしても、あんな道の脇、誰にもみつからなかったのが不思議でたまらない。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-23 10:30:08 (457 ヒット)































体育の日前後はよい天気となり秋山日和だったが、仕事を入れてしまった。連休明けに弥陀ヶ原に出かけようと算段していたのに、あいにくの雨。仕事はいつでもできるが、絶好の紅葉日和はそんなにあるものではない。残念だがまた来年に持ち越しだ。雨が上がった翌日、早月の紅葉はどこまで進んでいるのだろうかと、出かけたのであった。

天気予報では曇りから晴れ間ものぞく、とのことであったが、現地に着いてみると山はどっぷりと雲につかっている。おそらく連休中には混んでいたであろう馬場島の駐車場は閑散としている。寂しげな雰囲気がそこはかとなく漂っている。

カッパを被るまでもないほどの霧雨が巻く早月尾根をあてもなくポツポツと歩きだす。周辺の山々もガスの中。松尾平の木々は紅葉とまではいかないが、こころなしか色があせているように見える。1600のベンチに着くと、さーっと風が吹いて、ガスが切れ始め、周囲の山々が見えてきた。そこには晴れた日の鮮やかな紅葉とは違った、しっとりとした趣のある秋の山があった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-23 10:18:45 (435 ヒット)

異邦人と書いて「いりびと」と読ませる。
富山弁でいうところの「たびのひと」にあたるのだろうか。この作品からはそれに近い意味合いを持っている言葉のように思えるが、微妙に違うような気もする。

途中までは絵画の世界に生きる一女性を描いた宮尾登美子風の作品かと思ったが、次第に主人公の凄みが際立ってきて、加えてサスペンス風な筋立てとなってくる。

サスペンス仕立てにしないほうが、宮尾登美子作品のような心地よい作品になったのではないかと思う。あえてサスペンス風味を加えて、そうしなかったところがこの作品の個性なのだろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-2 10:57:22 (485 ヒット)

朝、床の中で考えことをしていたら、いつのまにか日が昇ってしまっていた。
そこで手ごろな大辻山に向かうことにした。山はまだ緑だが、こころなしか低い陽ざしに照らされた木々の葉は、なんとなく盛夏とは違う色合いに映る。秋の始まりの中にも、まだ夏が残っている、そんな頃合いなのだろう。


















投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-2 10:46:17 (439 ヒット)

家を出たときは澄み切った秋空だった。現地に着いた途端、山頂に笠雲らしきものが現れたかと思ったら、みるみるうちに不気味な様相を呈してきた。この間わずか15分。
海の方角は晴れているので、午後になれば回復すると思われる。
だが、この状況では山に入る気にもなれず、馬場島周辺をうろついてから帰宅した。






投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-2 10:41:05 (553 ヒット)

V字空間の観察後山を彷徨ってきた。
もしかしたらマイタケに出逢えるかと期待しながら、藪の中を右往左往したが、そんなにうまいこと見つかるはずもなく、ツキヨタケが見下ろしていただけだった。






投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-28 15:46:44 (417 ヒット)

僧から駒への稜線はふわふわとした気持ちのよい歩きだった。駒に来て、毛勝がぐーんと近くなる。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-28 15:35:54 (404 ヒット)

冬の僧ヶ岳というと1週間かかるものと思っていたが、短期間でチャレンジするというので同行させてもらった。2日目山頂を目の前にしたが、仲間の体調不良でやむなく下山。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-28 15:25:13 (373 ヒット)


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-27 17:34:38 (370 ヒット)

このときはまだ旅の記録として写真を撮っていた。
花や光に興味を持ちはじめるのは、まだだいぶ先のことである。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-27 17:24:45 (413 ヒット)

初めての僧ヶ岳。上部はガスっており、平らな斜面を徘徊する。帰りに、親子連れと出会う。


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