投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-4-15 19:19:46 (506 ヒット)









今日は久しぶりに山仲間と共に。

雪上訓練を兼ねて春の山を楽しんできた。

やっぱり春山はいいな。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-3-11 18:11:16 (526 ヒット)

馬場島へ向かう途中、折戸の峠に車が止めてあったのを何度か見ていた。いつか、ここから取り付いてみたいと思っていのだが、今日になってその機会がやってきた。

着いてビックリ。なんと20人は超えると思われる団体さんが準備中だった。誰でも考えることは同じか。下りは早月側へと向かうのだろう、車をまわしてきたところだった。

ほどよい勾配の雪の斜面で、春先の山を楽しむにはよい場所だ。ミズナラの立ち枯れが目立ち、さながら墓場のような雰囲気。眼下には、早月川の流れが黒く見え、真っ白な河原に網目模様となって際立っている。

小ピークをいくつか乗っ越すと、剱岳の展望台の城山に到着した。ここからの眺めも超一級だ。快晴の青空をバックに山々がよく映えている。だが、こんな日に限ってカメラを忘れてきてしまう。

登り:2時間半 下り:1時間半







投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-3-8 19:04:54 (573 ヒット)



もう瀬戸蔵山にはあきたので、今日は大辻山へと向かった。

あたたかな陽射しに春の気配。山の雪もすっかりしまっている。小鳥たちのさえずりもはじまった。

体調もベリ・グッドだ。

登り:3時間50分 下り:2時間10分




投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-2-15 18:06:38 (519 ヒット)



先月は最近お定まりの体調不良がもとで途中から引き返した。
あれから一カ月たち、その間いろんなことを考え、再度登ることにした。

これからの自分の山について、ひとつのヒントを与えてくれたのが、仕事中ラジオでよく聴いていた医師鎌田實さんの「がんばらない」についての話。

話は奥が深く長くなるので、ここにかいつまんで記すことは難しいが、ふと「がんばらない山登り」もあっていいのではないかと思った。

大鉈を振るうことも一つの方法で、そこに行きかけてもなお右往左往している毎日。しかし、そうまでして生きなくてもいいのかもしれない。そう考えた時、「がんばらない山登り」が浮かんできた。

今回はその実践第一回目の山行。
車止めから小雨模様の山に取り付く。先月よりは雪が締まっていてはるかに歩きやすい。季節は確実に移ろいでいる。急登や深雪になるとどうしてもピッチが上がりがちなのだが、そこを抑えて、意識してゆっくりと進む。「がんばらない、がんばらない」「ゆっくり、ゆっくり」と声に出す。一本とってからの出だしは特にゆっくりと進む。

前回敗退した地点に到着。ここの急登も小刻にゆっくりと行く。1100メートルを超えると、一歩踏み込むたびにずっしりと沈む。ふかふかの雪ではないのだが、体重をのせるとオイルダンパーのように沈んでいく。ずーうううっと。

反射板のある稜線に出ると、電車道がついていた。

体にはなんの異変もない。登頂できたことはなによりなのだが、それより「がんばらない山登り」の先がみえたような気がしたことのほうの収穫が大きい。

でもたかだか高低差700メートルだからねぇ。

登り:3時間半 下り:1時間半


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-1-14 18:20:58 (530 ヒット)





今日のミッションは瀬戸蔵山。

家族旅行村から延びる尾根に取り付いた。雪はたっぷり、スギ林の雪原を行く。尾根に乗ってからは、ラッセル地獄。ときおり胸まであるラッセルが楽しくてしかたがない。984のプラトーあたりで、山頂の反射板が目に入り、笑みがこぼれる。最後の登りの出だしがやわしく、やや右から巻いて乗越したが、そのとき、終わりを告げるゴングが鳴った。

発作はいつものごとく、何の前触れもなく突然やって来る。今回は30秒から1分以内、じっとしてやり過ごす。もうこうなると先に進めない。パンをほお張り、一息ついてから下ることにした。

いつまでこんなことを繰り返すのだろうか。

浮遊人となって、四時間半かかって登ってきたみちを、40分で下る。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-12-29 7:31:28 (611 ヒット)

ぎっくり腰からまるまる2週間たった。ギクリとくる痛みは5日ほどで消えたが、ひねりやかがみ込みの際に重たい痛みを感じる。完治するまでまだ時間がかかりそう。

歩きだけなら、なんとかなるだろうと、国立立山青少年自然の家まで車を走らせた。

積雪は50センチくらい。とりあえず、城前峠まで。

晴天の林道歩きは実に気持ちがいい。空気がうまい。立山連峰が一望でき、気分爽快。

で、城前峠まで1時間45分。大休止をとろうと座りこんだら、いきなり心臓の高鳴り。それまで気分がよかっただけに、がっかり。またか、と思ったが2〜3分で解消。めまいも吐き気も起こらなかったので、来拝山に取り付くことにした。

そこで待っていたのは、さらなる楽しみ。時々腰までもぐるラッセルに喜々揚々。ひたすら、ひたすら、高みを目指す。だが、動悸、不整脈が出っぱなし。高揚感がそれを誘うのか。クライマーズハイと底なしの不安感がせめぎ合う。

取りついてから2時間。やっとのことで、来拝山山頂台地に到着。息も絶え絶え。山頂まであと50メートルを残して下ることにした。下りは30分。

この夏以来、動悸、不整脈の出現度は日ましに高くなってきている。
ある日突然、ふっと、消える。そんは日が来ないだろうか。

来年は試練の年となるかも。



投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-29 18:03:35 (724 ヒット)








今日の獲物:まさかあんなところに生えてるとは。よく他の登山者にみつからなかったものだ

天気はこれ以上望めないくらいの上天気。快晴、風もなく穏やか。

しかし、最近、自分の体に今一つ自信がもてない。いつ出てくるかわからない発作に怯えながら登った。2000メートルからカメカメ大作戦に出たのがよかったようで、伝蔵小屋に無事辿りついた。なんにも無ければ鬼に金棒。帰りの足も軽い。小屋から上部はかろうじて雪化粧をまとっている感じ。

自律神経は意識して調節できないが、行動パターンを確立することで大事に至らない術があるのではないか、との感触を得た山だった。

登り:3時間30分、下り2時間20分。今日の獲物:ナメコ


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-25 13:33:54 (932 ヒット)





ゴールデンWK後半、三日間山にいた。前半は仕事と決め込んだが、体調がいまいち。仕事は予定していた分の半分ほどしか出来なかった。四月に入ってから富山では風邪、インフルエンザがはやっていて、その影響を受けたのか、体がだるい日が幾日もあり、微熱も続いた。その一週間前には息子がインフルエンザにかかっている。看病と、仕事、山に入る前の緊張感で、心身ともにアップアップだったのかもしれない。そんな感じで当日の朝を迎えた。

体は重いし、はっきり言って寝ていたい気分。しかし、ここしばらく遠ざかっていた山、今を逃して行く機会はない。なんとかなるだろう、と、腹をくくって山に向かった。もちろん最善の策はとる。ゴオウ、ニンジン入りの強力アンプルを出発間際にドーピング。仲間からはアミノバイタルを調達。その甲斐あってか、なんとか三日間歩き続け、予定通り山行を終えることができた。

久々に踏んだ剱岳は新たな出発点に立ったような気分だった。30代の頃は試練を乗り越えていく気概があって、むしろそれを楽しんでいたようなときさえあった。50代に突入すると気持ちだけでは結果はついてこない、山には登れない。しかし、今回の山はそんなモヤモヤをはらしてくれるきっかけになったような気がする。長年の夢だった、奥大日の雪庇を破って乗っ越すことも出来たし、本当に充実した三日間だった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-25 13:17:36 (524 ヒット)



長年使ってきたプラブーツがついに駄目になった。アウターはひび割れ、インナーはへたってボロボロ。自分の足にピッタリフィットするものだから、多少のいたみは気にせずに履いていたが、インナーの内布がはがれるに至ってはもうさすがに駄目だろう。この2、3年代わりの靴を探してたのだが、なかなか気に入るものが見つからない。この15年間、まさしく自分の足となってくれた。愛着のあるものは捨てがたく、また、その代わりになるものを捜すのは大変だ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-11 21:41:51 (544 ヒット)











かみさんに連れられて白山へ行って来た。彼女の運転技量では登山口まで辿りつくのが至難の業ということで、アッシー君にさせられたのだ。白山といっても、白山という名が付く山はなく、今回は平瀬道の途中にある大倉山が目指す山。

10月9日 
昼の12時過ぎに家を出て、一路大白川登山口まで。閉鎖中の野営地の駐車場に車を止め、テント泊とする。林道はいたるところで車が縦列駐車されていたが、こちらはガラ空き。テントは我々を含め二張りのみ。月が出て静かな夜だった。夕食のおかずは、ドンキーで仕入れてきた99円のロールキャベツがメイン。プラステイックの武器も100円で仕入れてきた。ドンキー恐るべし。夜中の冷え込みが想定外にきつく、はや、冬の訪れを感じた。

10月10日
朝食は質素にカップめんと餅。夜明けのコーヒーをすすって、7時過ぎに出発。紅葉の始まった平瀬道を行く。初めてこの地に来た昨年の夏、その景観にすっかりとりこにされてしまった。ブナ林から続く巨大ダケカンバの群生に目を奪われたのだった。白山というと、たおやかな山並みで、夏場の花があまりにもすばらしく、女性的なイメージが先行しがちだが、それだけに、太くて、荒々しくて、力強く林立するダケカンバがよけい魅力的に映るのかもしれない。ほんとうにここのダケカンバはすばらしい。乾いた秋風が通るたびにカサカサと木々の葉をゆする。遠く澄み切った青空を背景にダケカンバの白が一段と映える。そこに絡みつくつる性植物の葉が赤く染まっている。そして、ほんのり色付いた葉っぱの山は全体がうすくセピア色のスクリーンをかぶせたよう。

わずか往復5時間の山旅であったが、時間では計れない不思議な空間を旅してきた感じだった。やはり、白山はパワースポットなのかもしれない。いつか錦繍の白山に出会ってみたいものだ。今日の獲物:ブナハリタケ


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-10-4 20:31:38 (679 ヒット)











今日の富山、天気予報は晴れの一文字。こんな日には山に行きましょう。

先月登ったときは突然の心不全のため、ほうほうの態で帰って来た。ひざ痛、ぎっくり腰、心不全の三重苦を背負っての山はとてもスリルがある(荷物も背負っているから四重苦?)。特に三番目は地雷みたいなもので、ある日突然やってくるから厄介もの。前回のリベンジもかねて、いつもこの時期恒例となっている大日岳へ行って来た。

お日柄もよく、体調もバンバン。前回目標としていたピークにもルンルン気分で立つことが出来た。一か月の間に山は完全に様変わり。初雪の乗った稜線歩きは何年振りだろう。ただ、そこは奥大日山頂ではなく、その肩のピークだった。奥大日まではまだ先があった。しかし、登山道から左にそれて草付きを行ったその先はミニ七福圏ともいえる絶好の場所だった。ここで気分よろしく引き返すことにした。帰り道、本家七福園を過ぎるころ、心不全の予兆が走ったが、大事に至らず事なきを得た。大体の発作パターンは読めてきたので、次回からに生かしたいと思う。登り4時間20分、下り4時間10分。今日の獲物:山ブドウ(例年の半分くらい)


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-9-13 18:01:44 (689 ヒット)





登山口から大日小屋までが3時間10分。剱は雲に隠れて見えない。足も軽く、順調なペースでここまで来た。奥大日へと足を向ける。中大日、七福園を過ぎると、秋の花が咲いていた。小さく可憐なタテヤマリンドウがあちこちに。この辺の稜線歩きは実に楽しい。草原で寝ころび、一休みして、いざと、立ち上がったとき、例の心臓発作にみまわれた。心臓の早鳴りと全身虚脱感、いつもいきなりやってくる。これが起こるともう一歩も動けない。伝家の宝刀「六神丸」を口に含んで、様子をみる。ゆっくりと体を起こし、だましだまし先を行く。鎖場を過ぎ、最低コルに出てからの登り。ここまでカタツムリ歩き。さらに進んで最後の登りにさしかかったとき、どこから来るともない恐怖感が全身を包む。あと20分も歩けば山頂なのに。残念だがここから引き返すことにした。大日小屋までなんとか歩き切ったが、冷や汗たっぷり、吐き気とめまいが襲う。あとは下りだけだが、心臓はまだ不整な動き。小屋泊りも考えたが、運を天に任せ、降りることにした。
登り4時間、下り3時間40分。なんとかこの発作の対処法を考えねば。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-8-16 18:12:43 (742 ヒット)

息子と連れだって剱岳に行って来た。息子と山へ行ったのは彼が中学2年のときが最後。息子といる時間が楽しくてうれしくて、幼少の頃からあちこちの山へ連れまわった。かみさんとのときもあれば、小生とのときも、また家族でキャンプしての山もあった。どちらかといえば、かみさんと一緒の山が多かった。自分は盆暮れ正月は山仲間とうつつをぬかし、休みをそれで使い切ってしまっていたからだ。そんな自分のことをかみさんはいつまでも根に持っている。

今回は息子と二人だけ、14歳の挑戦から7年の月日が過ぎた。あのときとでは自分の気持ちが随分と変わった。数年前の父の死が大きく影響しているのだと思う。自分が無に帰するときの息子の気持ちを考える時間が多くなった。子供が幼少の頃、自分らと共に過ごした時間は、子供にとって有意義な時間であっただろうが、親にとってもとても大切な日々であったと思う。しかし、いくら思い出を積み重ねても、死んでしまったら、その時はすべて無になってしまう。そうなると残されたもの側の思い出だけが唯一の存在していた証になる・・・。

初日 
馬場島から伝蔵小屋まで5時間、大体予定通り。水場のことがわからなかったので行動水含め9リットルの水を担ぎあげた。案の上水場がなく正解だったが、ビールを冷やすのに困った。しかたなく、草むらの陰に放置して夕方まで待った。先週かみさんと白山に行ったとき、午後からの時間を持てあましていたので、今回はテント本を持参した。池井戸潤の「オレたち花のバブル組」。最近ハマっている池井戸潤。読み終えたころ、ビールを開けると冷たいとまでは言えないが、ほどほど飲めるころ合いにはなっていた。小屋では2リットル800円の水が飛ぶように売れていた。テン場は我々含め10張りほど。

二日目
西にはまん丸い月が残る。流星群でも見られないかと目を凝らしてみたが、人工衛星が引いて行くだけで、普通の夜空だった。本峰まで3時間、空身でも意外と時間がかかった。小学生を伴ったグループに抜かれてしまう。早くも秋の兆しが漂う稜線。マツムシソウ、ウサギギク、トリカブトの群生が目を和ませてくれた。ナナカマドの実も色づき始めている。
快晴の山頂、居場所がないくらいの賑わい。祠にお賽銭を入れ形ばかりのお参りを済ませ、早々に移動する。長次郎谷側にやや下った岩のベンチに腰掛けて眺望を楽しむ。7年前、剱登頂後息子と縦走した山々に思いをはせる。下山は慎重に、無事テン場に到着。ラーメンをすすって腹ごしらえをする。だが、帰りの水が心配。なにしろ、息子の消費量が半端ではない。

小屋を後にしてから、足を引きずりだした息子。7年ぶりの山としてはよくやった方だと思う。その痛みをこらえながらもゆっくり、ゆっくり下山する。天候は下り気味。松尾平手前からザーザー降りの雨となる。カッパを被るとき、最後の水を飲み干した。「お父さんも飲む?」と聞いてくれたその一言が無性にうれしかった。「お父さんはいいよ、お前全部飲みな」。その時の息子は7年前をそのままスケールアップしたような姿だった。あの時と同じ、一つの思い出となった。ちょっとだけ違うのは、家に帰ってからビールを酌み交わしたこと。飲みながら、双方の想いにあの時とは違う何かをお互い感じていた。








投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-8-10 9:06:10 (606 ヒット)

かみさんと連れだって花の白山へ行って来た。山一面花だらけ、さすが花の白山。ハクサンフウロが山のどこにでも顔を出していた。2年越しの白山には一応けりがついたが、来年もまた訪れたいと思う、今回出会わなかった花もあるし、辿ってみたい道もできたし。

初日、砂防新道を経て南竜ケ馬場キャンプサイト 3時間
ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ミヤマハハコグサが辺り一面。クロユリも顔を出す。
二日目、トンビ岩を経て室堂(コバイケイソウ、イワギキョウの群落)から御前峰。お池巡りをしてから展望歩道を下る。5時間半














投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-7-12 19:26:03 (641 ヒット)









富山へのトンボ帰りの中日、涼を求めて大日岳へ行って来た。酷暑の群馬から比べれば富山はまだまし。夕方からのしのぎ易さが断然違う。山頂付近に吹き渡る涼風は何物にも代えがたい。喘ぎながら登り、熱く火照った体にはこれが一番。こんな涼しさを肌で感じながらの縦走もよいもんだ。そう思った今日の大日だった。キイチゴの赤と夏のサクラが印象的だった。登り3時間45分、下り3時間。今日の獲物・ススタケ3本(極太)


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-6-19 18:06:37 (701 ヒット)











今日はサンデイ・ホリデイ。たまにとれた日曜の休日。一カ月ぶりに早月尾根に出かけた。1800mを過ぎたあたりから雪を拾う。ところどころ夏道が出ているが、ほとんどは左の斜面の残雪を行く。伝蔵小屋の脇には一張りのテントがぽつねんとあった。小屋付近はまだ雪がたっぷり。2400mへの登り、左手の斜面にもべったりと付いている。この残雪にルートをとって上を目指す。2400〜2600は夏道7割、残雪3割とアイゼンを履いては非常に通りづらい。脱ぐのも面倒なのでアイゼンのまま2600mまで行く。この辺りからガスが巻いてきて行く手の視界が効かなくなった。ここから引き返すことに、一か月前が小屋までだったので、一歩前進した。
今日は日曜日とあって、普段はお目にかからないいろんな人に出会った。金沢から来たという、グラビアからそのまま飛び出してきたような山ガール。毎週来ているという、富山の65歳の男性。しかもこの方は日帰りで早月尾根を平気でやってのけるつわもの。大いに見習いたいと思うのだが、思うだけで・・・。それから登山道に土嚢を積んでくれている青年。彼のおかげで下りがうんと楽だ。噂には聞いていたが、こんなイケメンとは。半分だけ毛が生え換わって来たライチョウ君にも会えたし、獲物はなかったけれど、楽しい山登りだった。小屋まで3時間20分、2600まで1時間。あと400mが難関だ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-6-5 21:12:55 (895 ヒット)


余裕をかますT


フィナーレを行くK

1988/6/11、初めての錫杖の感動を今も忘れない。新緑と空の青さ、渓流の水しぶき。あの時の自分にもう一度戻りたい。いやいや、年寄りは昔の思い出をよすがに生きるのみ。そんな思いがせめぎ合う。

前回の錫杖の岩登りは2002年の6月だから、実に9年ぶり。そしてホンチャンもその時以来。今回選んだルートは、中央稜P2右岩壁左ルート。今の自分の力量を鑑み、かつ、ホンチャン再開の手始めとしては妥当なところであろう。

1P:30m 3級 リードY
北沢に残る雪渓を詰め、階段状の草付き斜面を登り切ったところにあるテラスで登攀準備。左手の浅いルンゼを少し登った所からスタート。3級よりはやや上の感触だが、久々のホンチャンのリードは緊張感でいっぱい。体も固く、喉もカラカラ。心臓もバクバク。落ちてはいけないという恐怖が先に立つ。とても登攀を楽しむどころではない。やっとかっとで30mほど登ったところにあるビレイ点に這い上がる。よく見るとその10m先にもしっかりとした支点があったのだが、まるっきり見えなかった。先を伺う余裕など全くない。

2P:45m 4級上 リードT
その10m進んだ地点からは、正面から右手にフェース、左にチョックストーンのあるチムニーが望まれる。チョックストーン直下から一旦右に出て、再びルンゼ状の右壁を行く。このあたり、ところどころ濡れていたり、壁が立っていたりして、ルート的には4級上ではないだろうか。Tは滞ることなくすいすいロープを延ばす。45m、目いっぱい上がったところがバンド状になっていて、ビレイ点がある。

3P:40m 3級 リードT
実質的登攀は下部2ピッチで終了。ビレイ点のあるバンドから上部は岩質が異なっているような感触。傾斜は緩やかでホールドやスタンスも豊富。だが、ピンやクラックもあまりなく油断は禁物。

4P:30m 2級 リードK
フィナーレを飾ってKが行く。階段状の草付き交じりから松の木を分けながら一登りする。着いたその地はさながらパラボラアンテナの焦点。前衛壁から烏帽岩、本峰の眺望が素晴らしい。しばし、達成と勝利の喜びに酔いしれる。

最終ピッチのみクライムダウンで降り、あとは懸垂下降、3ピッチ。取り付きに降り立って仲間同士固い握手。帰路お目当ての山の幸を収穫しながらてくてく歩く。大体予定通りの行動時間で登山口に到着。お互いの無事と健闘を讃えあって再びの握手。登攀時間3時間半、下降時間2時間。今日の獲物:コシ、ゼンマイ、ウド(極上)


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-28 19:33:57 (729 ヒット)


攀じるM氏

先週土曜に引き続き、本年度二回目のクライミング。今日は南砺市桜ケ池にあるクライミングセンターで楽しんできた。予定では錫杖岳の岩場に行くはずだったが、梅雨空と台風接近の影響で天候がすぐれないため、この施設に場所を変更した。今日は大安とあってか、目と鼻の先にあるクアガーデンでは野外で結婚式と披露宴が行われていた。メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が野山にこだまする。それを背中に浴びながら登るのもまたおつなもの。ドームの半分が開け放たれクライミング場は、そこがある里山と隣接する周辺施設とうまくマッチしている。

高さ15m、前傾壁のクライミングボードはなかなか手ごわい。数歩登るとすぐに手がパンパンに張ってくる。上部ではさらに傾斜がきつく、一手登るのも容易ではない。途中休み休みしながら、なんとか登りきる。そんなことを3回も繰り返していたら、しまいには指先が痙攣し固まってしまい、いうことが効かなくなってしまった。久しぶりに味わう肩から先の疲労と麻痺感。

仲間と交代しながらクライミングを楽しんだ後は、事故を想定しての救助訓練。小生は事故者になって上部でぶら下がる役。仲間の一人が助けに登ってくる。だが、安全確保や事故者搬出のための手際が悪く、要領を得ない。もたもたしているとすぐに小一時間は過ぎてしまう。そのうち、ぶら下がっている私はハーネスで締め付けられた太ももから下が痺れてくる。ハーネスが当たる背中の部分にも体重がかかり、圧迫を受け痛みが出てくる。これが訓練でなければ、迅速な措置が求められることを痛切に感じた。

山にはいろいろな要素がある。歩くこと、荷物を担ぐこと、攀じること、生活すること。それ自体とても楽しく、またそれらすべて総合しての山がある。会心の山を夢に描きながら日々の山を楽しんでいきたいと思う。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-18 18:36:04 (725 ヒット)







本日はお日柄もよく、山登り。5月の20日前後はこどもの日と並んで天気の特異日、晴れの確立が高い。と自分で決めている。登山条例適用外のこの時期は気楽に早月尾根に行ける。雪もたっぷりあるし、小屋まででも十分に春山気分が堪能できる。体力があれば本峰まで日帰りするにはよい時期でないかと思う。何しろ下りが断然早いし、楽だ。小屋からの景色は超弩級。雪と岩の殿堂「剱」の大パノラマが眼前に迫りくる。そんなこんなで、伝蔵小屋までは何度も訪れている。今年は残雪も多く、雪の量としては例年のGWの頃に匹敵するのではないだろうか。GWの下山時いつも楽しみにしているコシアブラはようやく芽が出たばかり。松尾平のカタクリは今が旬。
小屋に着いたとき、ちょうどガスが上がってきて剱は雲の向こうにかき消されてしまった。パンをほお張り下りにかかる。下りはいつものごとく、脱兎のごとく。1200mベンチのすぐ上まで、右斜面の雪を拾って一気下り。雪が多いので、ここから白萩川までも下れるのだが、夏道に仕事が残っているので、登山道を行く。登り3時間半、下り2時間。今日の獲物、コシ、ユキザサ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-14 20:03:54 (876 ヒット)

同行者:K
久しぶりの大熊山。2005年の春は小又川の第一堰堤すぐ手前のルンゼから取り付いた。そのとき以来。今回は夏道のついたその登山道を辿って。大猫、細蔵、クズバに開かれた登山道のどれよりも歩きやすい。植生も豊富であきのこない道だ。今回はイワウチワが道案内を担ってくれた。1200mから雪を拾って緩やかな稜線を行く。今日は好天が約束されていると思っていたのに、お日さんが出てこない。山頂につくと、なんだか微妙な天気、剱方面は怪しい雲で覆われていた。久しぶりに山仲間としゃべくりながらのゆったりとした山行き。行き3時間、下り2時間半。今日の獲物、コゴミ、コシ、エノキ。





投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-9 20:48:44 (1769 ヒット)





昨日、目いっぱい働いて、帰宅してから町内会の集まりと、無茶苦茶忙しかった。一日終わってみるとくたくたに疲れ果て、もう年かなと思いながら寝床に着く。朝起きてみると、よい天気ではないか、昨日の疲れはどこへやら、まだまだやれると動き始める。だが、おにぎりを作ってから家を出たのが6時過ぎ、この時間ではそんなに高い山へは登れまいと、とりあえず、車を走らせる。コンビニに寄って缶コーヒーを物色する間に今日の目的地を定めた。
今年は残雪が多く、どこにでも好きなようにルートが取れる。ようやく春めいてきた山。小鳥達のさえずりも始まった。誰もいない静かな山歩きだ。今日は体調もよく、足の運びも軽やか。もっとも、先日の鍬崎山より5キロ近く荷を減らしているのだ。どこへでも、いくらでも歩けそうな気がする。明らかなクライマーズ・ハイ、陶酔感に浸っていると、次の瞬間、本当にそっけなく山頂に出てしまった。
帰りはいつものごとく、脱兎のごとく。この辺りはまだ残雪も多く、山菜は望めないだろうと、なにげなく辺りをみていると、倒木になにやら黄色いものがポツリポツリ。もしやと近寄ってみると、春に生えるキノコではないか。それも上物のエノキ。みずみずしく照り輝いている。まさかと思いながら、一掴み、いつものように一杯の味噌汁分だけ獲ってきた。帰ってからネットで調べてみると間違いない。また春の楽しみが一つ広がった。明日の朝はエノキの味噌汁だ。うちの庭のミツバで香りを添えよう。アサツキをたっぷり刻んで混ぜて作った卵焼きも作ろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-5-5 5:29:43 (644 ヒット)







なんやかんやで、楽しみにしていた連泊山行は行けなくなった。ついこの間すっぽかした年末山行のこともあり、自分的にはもう仲間から見放されてしまった感が強い。今度の連休後半は天候も落着いて、チャンス到来だったのに。自由に使える日は今日しかなかった。
スキー場のゴンドラが朝6時から開業しているので、それを使って鍬崎山を目指すことにした。このゴンドラ、朝6時からとは、大いに褒めてあげたい。以前は8時ごろ始発ではなかったか。それに比べて、称名道路の桂台のゲートが開くのは朝7時。せめてあと1時間は早めて欲しい。7時ゲート発では、大日岳までの長丁場、時間に余裕が持てないからだ。5時でもいいような気がする。そうすればもっと大日岳に登る人が増えて、山小屋利用者も増えるのでは。
ぽつぽつと歩いていたが、1700mへの登りの途中から息が上がってきた。しまいには、いつもの動悸と不整脈。これが始まると息が苦しいだけでなく、血流も悪くなり、足がだるく前に進むのが辛くなる。最悪の場合、過呼吸や心臓に細動が走り、動けなくなってしまう。いつの日からか、山に入るとたまにこんな症状が出るようになってきた。パーティーを組んでいる場合には、途中ビバークを強いられたこともある。かといって、必ず起こるというわけでもない。以来、富山の伝統薬『六神丸』を携行するようになった。ゴマ粒くらいの小さな粒なのだが、これを3粒、舌下に入れて溶かしていく。ほのかなセンソの苦味と刺激が口内に広がる。水を飲み、一息入れて、登り出す。急には動悸は収まらないが、プラセボ効果も手伝ってか、精神的には余裕がでてきたようだ。一歩一歩登り続けること、それに結果が付いてくる。
1700mの登りは本当にきつかった。それを過ぎたあたりから、薬が効いてきたのか、呼吸も普通の運動時のそれに戻り始めた。動悸も収まってきた。呼吸を整えさすれば苦しくはない。足のだるさも解消された。それでも何人もの登山者に追い抜かれ、やっとこさでピークに辿りついた。心臓が停止する前に山頂に立てて本当によかった。
一切れのパンをほお張り、すぐに下山にかかる。下りは、いつものごとく、脱兎のごとく。大品山では山女子とそれに群がる山男子で賑わっていた。瀬戸蔵山ではチワワを連れたご婦人がフルートを奏でていた。ゴンドラ山頂駅周辺、子連れの家族客で賑わう。ゴンドラ下の残雪を拾って駐車場まで歩く。いろいろあった今日の山行を振り返りながら、キクザキイチゲの咲くゲレンデを歩く。登り4時間20分、下り2時間45分。今日の獲物、コゴミ、フキノトウ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-4-13 6:29:19 (592 ヒット)

GWの山行に備え、昨日、20堋兇離競奪を背負って一歩きしてきた。ゴンドラスキー場の左端の尾根に取り付き、そのまま、山頂駅まで。上部がスキーコースになっているこの尾根は、刈りはらわれていて見晴らしがとても良い。ゴンドラ設備にさえ目をつぶれば、これはこれとしてよい尾根だと思う。途中、作業用ゴンドラが降りてきて、支柱滑車部の点検をやっていた。スキー場はまだたっぷりと雪があり、ゴンドラが休業中なのはもったいない気がする。雪上車も出て、雪面を慣らしていたから、これからGWにかけてスキー客をあてにしているのかもしれない。
山頂駅から瀬戸倉山を目指し、足を向ける。重荷はあまり感じなく、体調としては良い部類。これならGWはいけるかも。瀬戸倉山からは、北にのびた尾根を下った。途中谷間に入り込み、間違いに気付く。下りながら左へ、左へとズブズブの谷をトラバースを繰り返したが、ついに滝場に出てしまった。フル装備だし何とかなるだろうと下り続けると、ナメ滝に掛る橋に出た。そこから、粟巣野スキー場に登り返し、スキー場を下ることになった。
なんやかんやで6時間、天気も良く、心地よい疲労感に包まれ帰路に着いた。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-12-26 17:24:14 (604 ヒット)



一年ぶりとなるお泊り年末山行、縦走は一昨年の5月以来。だんだん歳いってくっし、「これが最後の縦走かな」と思いつつ出かけることにした。

12/29 快晴 8:00 新穂駐車場 15:30 2200m
入山日としては申し分のないほどのド快晴、風もない。穂高平小屋裏の斜面は急なので、牧場を山際に沿ってしばらく進み、やや傾斜が緩やかになる支尾根から取り付く。誰でも考えることは同じとみえ、そこからトレースが続いていた。3人でトップを交代しながら1943mのピークまで。明日の昼頃には寒冷前線が通過し天候悪化が予想される。今日は進めるところまで進もうと、重荷にあえぎながら足をのばす。他の二人に飲んでもらおうと、酒2リットル持ち込んだのがあだになったようだ。そうでなくとも、瀕死の状態ながに。目指す2343mのピークまでは長かった。結局2200mで行動を打ち切る。時刻は15時30分。

今晩の献立:シャウエッセン2袋、アルファ米3人分、ボンカレー3袋、キュウリのキューちゃん1袋、松茸のお吸い物3袋、ビール、缶チューハイ、酒

12/30 高曇り〜曇り〜雪
6:00 2200m 11:00 西穂山頂 14:30 2200m 15:30
今朝の献立:讃岐うどん4玉、スープの素4、蒲鉾赤巻き1本、とろろこぶ少々、乾燥ネギ少々、乾燥大根葉少々、ナメコ1パック、キュウリのキューちゃん残り、カフェオレ
「讃岐より直送」とのふれ込みで仕入れたうどんだったが、普通の玉うどんとたいして変らなかった。少し高いがカトキチの冷凍うどんにしとけばよかった。                                                                        
テントから出てみると星が出ていない。天候の崩れは早いのか。午前中が勝負と踏み、テン場を後にする。目標は11時、西穂着。トレースがしっかりついており、最初からアイゼンで行く。昨日のようにKに先頭をきってもらうとバテバテになるのが見えていたので、自分のペースで先に行かせてもらうことにした。ゆっくり、ゆっくり。このペースは結局最後まで変らなく続く。1時間ちょっと歩いて、2343m、昨日目標としていたピークに着いた。テン場適地である。テント跡が3つ、4つあった。一旦下り、第一岩峰目指す。左手の潅木帯をひと登り、いつの間にか第二岩峰も過ぎていた。ジャンクションピークを過ぎると、岩と雪のミックスした快適な稜線歩きとなる。ここも一歩、一歩、息を整えながら行く。11時丁度、山頂に立つ。「ッシャー!」お決まりの雄叫び。去年はベースから空身で鹿島槍へのアタックだったが、あのときは体内に酸素が入っていかずとても苦しかった。まさしく死に物狂いで登頂を果たしたのだが、その苦しさから比べれば、今日の体調は悪くはない。八ヶ岳で傷めた捻挫の足首を気遣いながら登ってくるTと、それをフォローするKをしばし待つ。今のところ天候の崩れは思ったほどでもなく、視界は良好。明神からのぐるりと一周した景色は何度見ても素晴らしい。3人揃って、記念撮影。あとは下るだけ。この調子だと今日中にロープウエーに乗れるのではと算段する。だが、そうはいかなかった。

下りはトレースがバッチリでなんの心配もない。独標まで半分ほど来たあたりだろうか、後ろのKが叫んだ「やったじゃー!」。振り向くとKは下を向いている。Tの姿はない。続けさま「落ちたちゃー」とK。12時20分であった。Kの所まで戻り、下を覗くと、Tは30mほど下の深雪の斜面ですでに体制を整えていた。幸い、どこにも怪我はないようだ。元気な声も返ってくる。もう10m滑っていたら、樋状のルンゼから一気に沢筋に落ちてしまっていただろう。フカフカの深雪に助けられたのと、どこも強打したり、捻ったりしなかったことも運がよかった。Tは自力で這い上がり、途中からロープで空身のTを引き上げ、最後にザックを揚げた。足首の痛みを堪えながらの下りは、相当きつかったと見える。踏跡をはずし、安易に雪の中に怪我をした方の足を下ろしたのだが、そこがただの雪のたまり場だった。トレースのすぐわきを踏み抜いて、真っ逆さまに落ちていった。

稜線に上がってきたTは気分も落ち着いているようだ。どこも異常が無さそうなので、そのまま下山を続けることにした。独標の登りに差し掛かかる。岩場で勢いよく体を持ち上げた瞬間、被り気味の岩におでこを激しくぶつけた。火花が飛び散る。そのときは痛打したところの痛みだけだったが、これが後に災いを招くことになろうとは夢にも思わなかった。独標を下ったところから、天候が崩れ始め、風も強くなる。

14:00 小屋に着いた頃はすっかり荒天となっていた。我々は運が良かった。この悪天の中、西尾根を抜けきれずにいたらと思うと、ゾッとする。強風のためロープウエーが運行しているかどうか定かでなかったが、とりあえず行ける所までと、下山することにした。このまま雪が降り積もり、明日朝トレースが消えてしまう心配もあった。雪の樹林帯の下りは楽しい。無事縦走を果たした後のごほうびみたなものだ。が、Tの足が芳しくないようだ。痛みをこらえて下るのも限界にちかい。平らなところを見つけテン場とする。15:00 2200m地点。
さて、今晩は酒を消費しなければ。目標を達せられたことに乾杯。Tの無事帰還に乾杯。

今晩の献立:アルファ米3人分、キャベツ炒めの素1パック、キャベツ3人分、チキンナゲット大2個、松茸のお吸い物3、納豆3、缶チューハイ、酒

12/31 雪 7:00 2200m 8:30 ロープウエー駅
昨夜は雪が降り続いた。夜中に、Kはテント周りの除雪を2度行った。自分は、シュラフに潜った頃から、後頭部から首筋にかけて痛みが出始めた。寝返りを打つのもしんどいのだが、どの体勢でも同じこと。体を起こしていたほうがまだましだった。結局いつものように眠れぬまま朝を迎えることになる。

今朝の献立:アルファ米2、ちょっと雑炊3、乾燥大根葉、乾燥ネギ、切れてるチーズ(ブラックペッパー入り)、カフェオレ

一晩中降り続いた雪のため、昨日のトレースは9割がた埋まっていた。うっすらと残る痕跡を頼りにロープウェー目指す。8:30 駅に着く。9時始発のロープウェーに乗り込む。強風のためカーゴが揺れる。ケーブルの中間支柱にぶつかりそう。そのつどスピードを落として通過する。あまり味わいたくないスリリングな体験をして中間駅に到着。だが、ドックに入る寸前で強風が吹きまくり、ついにストップしてしまった。ここに来て、ユラユラ揺れるブランコのアトラクションに、KとTは大はしゃぎ。自分は、目が廻り、車酔い、船酔い状態。顔面蒼白、もう吐きそう、エチケット袋に顔を突っ込んでいた。うーん、最後にこれか。と、次の瞬間、カーゴが前進。無事駅に滑り込んだ。自分もセーフ。

ケーブルを乗り継いで、無事登山口に到着。車に積もった雪をはらって、いざ温泉に。行き先はいつもの「チロリ庵」。湯かげんも丁度よく、最高の湯。冷え切った体を湯に浸すと。体の細胞の一つ一つが息を吹き返すのを感じる。感激の湯。満足感と気持ちのいい余韻にひたりながら帰路につく。下山祝いは、大沢野の8番ラーメン。餃子とラーメンで腹ごなし。ここで、ずーっと頭から離れてなかった新年会についての決断を下す。山から下りて、皆と一杯やりながら新年の始まりとすることが楽しみだったのだ。随分前より、あちこちからリクエストも頂いていたのだが、その返事を今日の大晦日まで延ばしに、延ばしてきた。小生の都合により新年会は一年延期。ごめんちゃい。来年は今年の分まで楽しくやればいいではないか。乞う、ご期待。

で、首の痛みだが、正月2日になると、痛みは極値となり、もうどうすることもできなくなった。新年会は中止してよかったのかも。4日、たまらず近くの整形外科に駆け込んだ。診断は頚椎捻挫。交通事故のように首が前後に激しくしなるのとは違って、頭をぶつけたときに頚椎がひしゃげた格好になったのでは、との説明だった。痛み止めと筋弛緩剤を2週間分もらって帰宅。結局痛みが引いてきたのは8日あたりから。天気がよければ、山に入ろうと思っていたのだが、これを書いている12日までほぼ死に体の正月となってしまった。たまにしか行けない山、そのたんびに何かしらアクシデントが起きてしまう。それがまた怖くて一歩が踏み出せない。人生は砂時計、あと残された砂はほんのわずか。Kさん、T君、また、よろしく。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-12-17 5:54:00 (2049 ヒット)

久しぶりの山は、十年ぶりの八ヶ岳。山ガール一人含め、5人で一つのテントというのもまた久しぶり。年末山行のトレーニングと体調の確認のためという目的もある。集合場所の大沢野役場から登山口の美濃戸口車止めまで三時間とちょっと、昔から比べれば随分近くなったものだ。ここから歩いて約四時間、キャンプサイトの行者小屋に着く。我々は、テン場の喧騒を避けるため、近くの樹林帯の中にテントを設営した。一服したのち、ジョウゴ沢に向かう、翌日登攀する石尊稜への取り付きの確認も兼ねて。ジョウゴ沢の氷は完璧ではないが、ほどほどに発達しており、アイスクライミングの真似ごとをする程度ならば、十分に楽しめる。途中、通り過ぎた赤岳鉱泉のにぎわいに、少しの驚きと戸惑があった。大人数を収容できるホテル並みの設備を備えた立派な山小屋に違和感を覚えたのだ。すぐ脇には、雑誌やテレビで見たことがあるアイスクライミングのための人工氷の施設がこれもまた威容を放っている。

冬のテントの中は忙しい。まず水作り。夕食と明日朝の分を確保しなければならない。5人分となれば結構時間がかかる。ビール缶を開けると、本日のメインイベントの始まりだ。肴は事欠かない、特に今回はうら若き山ガールがいるため、和やかな雰囲気になる。ツマミにと各自ザックから出してきたのが「イカ」ばかり。これには笑ったが、すぐに無くなる。そうこうしているうちに、水作りも終盤。最後に、コッヘルに水を少し残し、シャウエッセンをボイルする。自分的には、山の初日はこれが定番となっている。ここまで来ると、ツマミで腹一いっぱいで、もう食べられないという者もでてくる。しかし、そうはいかない。明日のためにはしっかり食べておかねば。ということで、次は、アルファ米とレトルトカレー。これもまた初日の定番。しめはキュウリのキューちゃんと松茸のお吸い物。もうさすがに、腹いっぱい。酔いも手伝って眠気を誘う。七時半ごろシュラフに潜り込んだ。

二日目の朝。
三時起床。すぐに飯を作りにかかる。昨晩準備しておいたアルファ米と水を鍋に入れ、温める。雑炊とはいえ、五人分は大鍋で目いっぱい。雑炊の素は六人分、「梅かま」の赤巻きを二本刻んで入れる。一煮立ちするとたちまち出来上がり。昨晩に続き、キュウリのキューちゃんをお伴とする。こんなに食べられるかと思われるほどの量だったが、なんとかみんなの腹に収まった。次はコーヒーだ。簡易ドリップ式の紙の包みは破らずにそのまま鍋に放りこんで、コーヒーを抽出。ドリップするより手っ取り早く、味も香りもそん色はない。最後に、今日の行動中の水を作り、テルモスにお湯を入れて、朝のお勤めを終える。さて、予定通り五時に出発だ。

テントを出ると天上に星々がきらめいている。今日の天気はよさそう。朝の冷え込みもさほどきつくはない。目指すは、八ヶ岳のバリエーション入門コース「石尊稜」。前に来たときは、主稜と中山尾根だったが、すでに中年を過ぎたおじさんにはこのくらいのレベルがちょうどいい。昨日確認しておいた取り付きへ向かう沢にはすでにトレースが付いている。これを拾って、先行者を追う。空が白み始めてきたころ、取り付きに到着。

そこは右手に中山尾根、日岳稜が見渡せる窪地、石尊稜の末端尾根を廻り込んだところ。ロープを結びあって、いざ登攀開始。上部に見える大きなダケカンバを目指して雪壁を直上する。最初は緊張も手伝って、体が硬く、ムーヴがぎこちない。一本登るとリズムもよろしく、アイゼンとアックスが氷に雪に食い込み心地よい。トップを交互に代わりながら快適な尾根を行く。上空は雲ひとつないド快晴、風も弱く絶好のコンディション、周囲は岩と氷と雪の絶景が迫り来くる、八ヶ岳はこうでなくては。其処に取り付いているパーティーの声がこだまする。最後の岩稜を慎重に乗っ越すと、登攀はほぼ終了。ゆるやかな雪の斜面を一歩きして主稜線に出る。久々に望むでっかい富士山、感無量。皆が登ってきて、満面の笑顔、がっちりと握手を交わして、勝利と達成の喜びを分かち合う。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-11-24 18:12:32 (647 ヒット)

思い立って大辻山へ行ってきた。先日降ったと思われる雪は跡かたもない。ぬれ落ち葉が登山道を埋め尽くしている。一汗かいたころ、小雨交じりの中山頂に立つ。往復2時間40分、獲物なし。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-10-2 20:07:32 (818 ヒット)

この時期の定番、大日岳へ。猛暑だった今年の夏、はたして紅葉はどうだろうか。それを確かめに出かけてきた。大日平に出ると赤や黄色の光景が目に飛び込んでくる。とりわけナナカマドの赤がきれいに染まっている。山頂からはいつもの剱岳。帰りは山ブドウをどっさり。これもいつものお定まり。年末には濃厚なフルボディジュースが待っている。登り3時間30分、下り3時間30分。












投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-9-14 7:06:01 (681 ヒット)







カミサンとの懸案となっていた白山へ出かけた。残念ながら、頂上は踏めなかった。何せ、朝方加賀南部では大雨警報が発令されていた。それでも、行けるところまでと、カッパをひっかぶり、傘をさして歩きだしたのだった。歩くうちに晴れ間も出てきて、それなりに楽しい山歩きとなった。だが、室堂は黒く重苦しい雲に覆われ、ガスって視界も効かない。ここで登頂を諦め下山とした。
歩きやすく、眺めの良い尾根。ブナ林もさることながら、ダケカンバの群生とその力強さにすかっかり魅了されてしまった。花の白山の一部を垣間見ることもできたし、富山の山とは違う白山の魅力は十分に楽しめた。また次回があるさ。登り4時間、下り4時間。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-9-10 17:01:03 (884 ヒット)









四度目のクズバ山。最初が昇龍谷から沢タビを履いて。二度目はボコボコの残雪を拾って。三度目はGW、剱への縦走の途中。そして今日は、刈開けられた夏道を踏みに。ここからの剱もまた絶景。天狗の踊場を遠望したが、やっぱり遠い。夏道があそこまで通じるのはいつの日のことだろうか。道を切り開いて下さった方々への感謝を胸に抱きながら帰路についた。登り3時間、下り2時間15分。天気晴れ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-8-10 5:29:17 (764 ヒット)

ブナクラのコルから一登りして、猫又山直下に残る雪田にでると、それまでの疲れがいっぺんでふっ飛んだ。辺りは一面の花畑。雪田を渡る涼風が生気を取り戻してくれる。大猫山経由でぐるりと周遊。7時間50分






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